Reading:
量子コンピュータに馴染みがない会社が簡単に参入する6つの方法
   

量子コンピュータに馴染みがない会社が簡単に参入する6つの方法

2020.08.28

はじめに

五年やってようやくわかってきました。この業界も他の業界と基本的には作法は変わらない特別な業界ではないということに。純粋にこれから量子コンピュータが来そうなので、成果を上げて仕事を取りたいという方にスマートな方法をお教えします。

参入は簡単

IBMやGoogle、AmazonやMicrosoftそれに限らず世界中で量子コンピュータを簡単に触るためのツールが増えてきました。もはや特別な業界ではなく、ワールドワイドで競争が起きているコモディティ化した業界になりつつあります。

これらの会社の提供しているツールを使うことでほぼ即日参入することができます。

1、アプリを選ぶ(ほとんどの会社が最適化)

一番敷居が高いのが機械学習です。一番難しくて実現度が低いのが暗号です。

最近流行っていて計算がしやすいのが量子化学計算ですが、一部の材料メーカー以外はあまり需要がないと思いますのですが、量子化学計算をやる方は、VQEというアルゴリズムを覚えれば即日参入ができます。

今は全て一から学ぶのではなく、出来合いのツールを使うのがトレンドです。今回は一番参入方法がしやすい最適化計算からスタートしてみたいと思います。

2、最適化の定式化

最適化問題は定式化というのをすれば終わります。量子計算は関係無いので、早ければ1週間から1ヶ月くらいあればどんな会社でも参入できます。多少の数理は必要です。

課題はだいたいどこの会社も非効率な業務や課題がありますので、それを最適化問題というのに落とすことで実現できます。よくあるのが、人事のシフトを効率化、物流の最適化などです。時間と空間の最適化はどこにでもあります。

それらを数人で話し合うことで数時間でいくつかテーマが見えます。

3、マシンを選ぶ

マシンはD-Waveマシン、IBMなどが使えます。ただ、最近は先端ベンチャーでもシミュレーションですましてしまうことも多いので、正直シミュレーションでも乗り切ることができそうな気がします。マシンは実機の他に、シミュレータと明記した上で、「量子コンピューティング」であれば簡単に参入できます。

4、ツールを選ぶ

ツールはpythonを覚えている人を見つけて、pip install hogehogeで対応する企業のツールをダウンロードすることで即日始められます。

これまでは1マシン1ツールでしたが、2020年はマシンとツールが独立してどちらも選べるようになるトレンドです。

5、定式化できたらプレスリリース

正直だいたい定式化はできると思います。実際にパフォーマンスを出すのは至難の技ですが、実際企業の発表しているパフォーマンスは評価しようがないので、ある程度いい感じで動けばいいと思います。現在のマシンで今のマシンよりもいい結果を得るのは難しいでしょう。あまり気にしないでいいと思います。

定式化ができて、マシンでいい結果が出たら、プレスリリースです。文言にうるさい方々がいる業界なので、その辺りは気をつけて、出しましょう。プレスリリースはリリース会社を使ってがいいと思います。

6、定期的な発表

プレスリリースだけではなく、定期的に対外的な活動や定式化の趣旨、量子コンピュータを利用する主旨を発表するのがいいでしょう。自社でセミナーを行う、他社のセミナーに参加させてもらうなどです。新しい定式化や珍しい業界は人が集まります。

最後に、継続的な事業計画、無理をせずに

現在マシンの性能はまだ十分ではありませんので、ソフトウェア先行です。二、三年はすぐには成果が出ないと思われますので、十分な準備はしつつも無理をしない程度に量子に取り掛かるのが良いでしょう。

やった方はいいけど、やりすぎてもあまり利益は産まないという状況なので、その辺りは通常の事業計画の考え方を踏襲してもいいかもしれません。

暗号通貨やブロックチェーンのような他の技術と比較して実用化時期を見極めるのもいい手だと思います。

(おまけ)日本最大級のコミュニティとSDKダウンロード数を誇るblueqat

blueqatを開発しています。ご贔屓にお願いします。

divider graphic