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UCLA、NSFから新型キュービットの研究に180万ドル(約2.5億円)の資金獲得

UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)は、「quantum functional group」と呼ばれる新しいタイプの分子ベースの量子ビットを研究している。分子や表面に付着して、量子ビットを形成することができる分子断片で構成されているものだ。この研究を推進するため、米国国立科学財団(NSF)はUCLAに3年間で180万ドルを授与し、この技術をさらに研究・改良する「量子情報科学のための先端分子アーキテクチャセンター」を設立した。研究チームは現在、カルシウム-酸素構造を用いて、これらのquantum functional groupを作り出している。しかし、研究の一環として、他の構造を調査し、量子ビットの安定性と拡張性を高める方法も検討する予定である。


研究チームは、この量子ビットは化学的手法で作製されるため、他の量子ビット技術が作製と制御を電子的または光学的手法に依存しなければならないため、拡張しやすいものになると考えている。この新しいタイプの量子ビットを研究しているのは、私たちの知る限りUCLAだけであり、今後どのような進展が見られるか興味を持って見つめていきたい。NSFからの助成金と、この技術に関する詳細は、UCLAのサイトに掲載されたプレスリリース を、またこの技術についてより詳しく説明したNature Chemistry誌掲載の技術論文 も参照のこと。

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