ショットノイズがある系のSSVQE・後編。


今回は、前回に引き続き、ショットノイズがある系におけるSSVQEの結果を考察します。




前回、ショットノイズ入りで計算した結果、原子間距離に関わらず精度が著しく低下しました。今回は収束を見ることで、その原因を調査します。条件は前回と同じですが、原子間距離はr=0.7414とします。


各準位の収束とノイズを図1に示します。ノイズはハミルトニアンにおいては小さいのにエネルギーは収束せず乱高下しています。計算はこの後反復回数250回程度まで続きましたが結果は変わりませんでした。続いて、図2に条件項を示します。こちらも乱高下していますが、周期的にゼロになっています。したがって、ここにはないSWAP-testが原因であることがわかりました。それはこちらのVQEにおいてSWAP-test無しで計算した結果からもうかがい知れます。



出来るだけ内積を含まない形で評価関数をつくるのも実力の内なのかもしれません。

図1 計算反復回数に対する各エネルギー準位の値とショットノイズの変化。

図2 計算反復回数に対するエネルギー準位のショットノイズ入り条件項。

Hikaru Wakaura
個人研究者の若浦 光です。量子アルゴリズムの実装結果や論文の紹介などを載せていきます。 mail: hikaruwakaura@gmail.com
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