概要
IonQ と Hyundaiが提携の事業拡大を発表した。自動運転車の 3Dデータから物体を検出できるマシンビジョンアルゴリズムの開発と、さまざまな金属触媒の電気化学反応をシミュレートを行う。
IonQ の量子応用研究主幹である Sonika Johri氏は、「Hyundaiとは、機械学習や化学への応用を視野に入れています。どちらの分野でも多くの量子アルゴリズムが提案され理論的に分析されていますが、量子ビットやゲートを実証するような実験はほとんどありません」と述べた。続いて氏は、**#AQ25(次世代Algorithmic Qubits)**を使うことで、「これらのアルゴリズムを実際のハードウェア上で研究し、アルゴリズムの精度や解決までの時間が、実生活においてどのようにスケールするかという分析を行うことができます」と続けた。
目前にある2つの課題は化学と物体検出である。「電気自動車(EV)用の次世代電池を開発するには、電池の化学反応機構を深く理解し、電池の効率を低下させる反応経路を特定したり、電池効率を向上させる効率的で安価な触媒を見つけたりする必要があります」。さらに「複雑な化学系を高精度にシミュレーションするのは、古典的なコンピュータでは極めて困難です」と説明する。IonQは、Hyundaiと協力して、IonQのイオントラップ量子コンピュータで電池化学系を効率的にシミュレーションできる量子アルゴリズムを進めている。
自動運転車にとって、周囲の物体の位置とカテゴリーを正確に識別することは極めて重要である。「カメラやLiDARなど多くのセンサーからのデータが、この目的に使用されます。IonQは Hyundaiと協力して多様なデータセットを作成し、モデルの信頼性、正確性、効率性を向上させている」とも述べている。
アルゴリズム
組織
IonQ
Hyundai
論文等
リンク等
https://ionq.com/news/ionq-and-hyundai-motor-company-expand-quantum-computing-partnership