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量子コンピュータハードウェアの使い分け方

Yuichiro Minato

2020/10/26 01:41

#ハードウェア #超伝導量子ビット #イオントラップ

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こんにちは、最近はawsでの提供も始まり、たくさんの種類の量子コンピュータが手に入るようになりました。弊社blueqat社ではたくさんの種類を使っていて使い分けをし始めているので、その辺りを紹介します。

現在主に利用している4種類のマシン

現在は主に4種類のマシンを使っています。

1、カナダD-Wave

2、米国IBM

3、米国IonQ

4、米国Honeywell

です。それぞれ特徴があるので、用途に合わせて使い分けをします。

先行しているD-Waveビジネス利用

ビジネス用途はD-Waveが主流です。その他IBMも利用し、IonQも利用し始めています。D-Wave社のマシンは量子アニーリングと呼ばれる組合せ最適化用途ですので、多くの社会問題に実装できます。また、blueqatでは機械学習と併用することでさらに広い範囲の問題に適用ができるため、PC経由での利用を推進してきました。最近ではスマホ向けのアプリも作成ができるようになりましたので、D-Waveを使ってアプリ提供が一番ビジネスに近いです。

最近ではIBMやIonQを使って量子ゲートの教育目的での仕事も増えています。IBMは人気があり申し分ないです、IonQはそこまで知名度がないためそこそこの需要となっています。D-Waveを使った最適化は大きな需要が見込めるので興味ある人はやってみてください。最近10/1に新型のマシンとサービスが出ていよいよ実際的に使えるようになってきました。

米国でも一部量子アニーリングへの回帰が始まっていて、ビジネス利用は一番いいと思います。

教育用途は断然IBM

IBMは教育用途にはうってつけです。大学や企業の教育目的では、現在はIBMが完全に独走状態です。チュートリアルや資料が豊富な上、将来的な活用範囲のアプリケーションもpythonでの提供がうまくいっています。実機の活用は大きな問題はできませんが、無料で利用できる上、大学教育などで利用するには十分な範囲になっています。

研究目的はイオントラップとIBM

IonQも新しいイオントラップ方式という方式ですが、ちょっと金額が高いので普及は先になる気がしますが、計算が比較的やりやすいので研究目的にうってつけでしょう。Honeywellは広くは公開されていませんが、利用することはできますので、予算があるところはイオントラップ方式のマシンを利用することで新しい計算がたくさんできます。IBMも引き続き研究用途には良いと思います。使ってみた感じではイオントラップマシンはかなり性能が良く、研究に応用してもきちんと結果を返してくれるので利用がしやすいです。

今後

今後はしばらくビジネスユースはD-Waveが中心となりそうです。教育はIBM以上に資料が揃いそうなところは見当たりませんので、大学などはIBMが使いやすいのではないでしょうか。イオントラップ方式はIonQとHoneywell両方に良さがあるので、しばらくは併用して先端研究に応用が良さそうです。是非自分の利用したい方法に合わせてやってみましょう。以上です。

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