こんにちは。量子コンピュータもいろんな種類が出てきて盛り上がってきました。今回はイオントラップ型についてみてみたいと思います。
イオントラップ型?
量子コンピュータは量子を利用して計算をします。その量子は電子だったり、原子核だったりしますが、イオントラップでは、原子核を使います。イオン化された原子を空中にトラップします。そして、レーザーで操作をします。
提供している企業は?
現在イオントラップを提供している企業は、
1、IonQ(米国)
2、Honeywell(米国)
3、AQT(オーストリア)
です。
どうやって使うの?
使い方はいくつかあります。
1、amazonのawsからIonQマシンを利用する
2、microsoftのazureからIonQマシンとHoneywellマシンを利用する(近日提供開始予定)
3、HoneywellもしくはIonQと直接契約する
この三つのうちどれかで利用できます。
値段は?
結構高めです。Honeywellは独自の課金。IonQはaws経由で30円+1shot1円です。
ソフトは?ゲートは?
通常量子コンピュータは量子ゲートと呼ばれるものを操作してアプリケーションを作ります。イオントラップでは、基本の利用するゲートは異なりますが、超電導量子コンピュータと相互に互換性がありますので、ソフトは超電導と同じように作ります。
精度は?
精度は回転角度、ゲートの長さ、量子ビットの数は現状の量子コンピュータでは申し分ありません。IonQで11量子ビット、Honeywellで6量子ビットあります。
用途は?
超電導量子ビットと同じなので、量子化学、金融、最適化などに利用できます。
今後の展開
IonQ社が32量子ビットのマシンの投入を発表しました。順調にしばらく量子ビット数が増えていくものと思われ、今後も期待が持てます。