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今後の研究開発クラウドシステムの行方

Yuichiro Minato

2023/08/26 04:22

お世話になります。弊社は量子コンピューティングのクラウドサービスを提供しています。最近量子コンピューティングと機械学習関連の技術の開発を行っていますが、だいぶマニアックなところに入ってきました。またこうした最新技術と言うのはなかなか世間の流れとは歩調合わせるのが難しく、比較的必要としている企業は限られてきます。そうした中で私たちも自分たちで作ってきた技術っていうのを非常に重要視していますが、

なかなかその良さを伝えるのが難しいと感じています。

量子コンピューティングを事業として活用したいと考えている企業も最初に参入するとなると、量子アニーリングを用いたイジングモデルや量子回路、そしてエラーあり、エラーなしなど、様々な量子コンピューターの計算を学習し、その中から自分たちの会社に合ったものを選ぶ必要があります。

私たちの企業は9年間、そうした研究開発、そして及び事業化行ってきましたので、ある程度知見があります。しかし当たり前ですが、多くの企業は、社内での人材育成を通じてそうした技術を学びたいと考えており、そして事業との親和性を考えると、それらの技術全てが必要と言うわけではなく、部分的に自分たちの会社に合った技術を選定していく必要があります。

昨今の技術の発展は非常に多くの人材育成とそしてコストを必要とします。私たちの研究開発クラウドサービスも当初は量子アニーリングからスタートし現在は主に量子機械学習を取り扱っています。その過程で量子位相推定や変分回路、振幅推定など様々な量子回路モデルを構築してきました。 多くの企業が、これらすべてのアルゴリズムを必要としているわけではなく、特定のアルゴリズムを必要としています。 すべてのアルゴリズムを学びながら、その間から必要としているものを選び出すと言うのは非常に困難な作業です。私たちも日頃研究開発クラウドシステムの販売を通じて企業様にこうした技術を提供していますが、最近では非常に広範な技術を必要とするため、特に量子機械学習に焦点を絞り提供することによりクオリティを確保しています。

また、最近では多くの技術や書籍が手に入りますが、こうした最先端技術と言うのは書籍化されておらず、かつ論文化もされてないことも多いです。そのため、顧客の中には、こうした最新技術が本当に優れたものであるかどうかを評価するということが非常に難しくなってきています。私たちも顧客に提供する中で、こうした最新の技術が非常に優れたものであり、すぐに学ぶことで、企業の収益化や競争力を高めると言うことをある程度保証した上で提供する場合、相手方の企業とは、信頼が重要になってきます。

しかし、展示会やウェブの 情報をたどってきている企業の中には、こうした技術の選定に非常に苦しんでいる方もいらっしゃいます。そんな中、弊社がこの技術が良いとお勧めしたとしても、他社との競合の中で他社の技術の方が良さそうに見えることも多々あると思います。私たちの技術に関しては、文献がそう多くなく、比較的新しい技術ですので、それがいいものかどうかと言うのは、相手方の企業の判断能力によるところが多いです。 こうした技術というのは、私たちは非常にコストをかけて開発をしていて競争力があると感じていますが、それを評価するということに関しても非常に苦労をしています。現場の流れの中では弊社の中で懇意にさせていただいてる顧客を中心に提供させていただいております。 そして、私たちの手ごたえとして、近年は非常に良い技術が企業の収益化に非常に直結していくと考えています。一方で、そうした技術を説明し、販売していくところにも非常に苦労が伴うと言うことがわかっています。 そんな中で1つの選択肢が弊社の方向性に出てきます。それは開発した最新技術を外部に提供することなく、内部の自社サービスの中に閉じ込めることによって技術優位性を確保し、サービスをスケールアップしていくと言うことです。これは研究開発を他社と共有することなく、自社内でこうした最新技術を活用することによって、本当に優位性を企業収益に変えていくと言うものです。

私たちが取り掛かっている機械学習は、分類問題や予測問題など多くの場面で使えます。こうした優位性がある技術と言うのは、事業収益やコスト削減において非常に重要になっています。こうした技術を自社の範囲内で利用することによりスケーラブルなサービスを大きく伸ばす可能性があるため、今後は研究開発においては提供企業を絞り、自社活用の道を開くと言う可能性も高まっています。弊社の場合ベンチャー企業ですので収益化と言うのが必須になっています。そうした中で、こうした最新技術をどのように提供していくかと言うのも、今後3年5年の収益計画に大きく関わってくるため、株主とともに慎重に進める必要があります。現在弊社の顧客との対話、そして研究開発の現場はうまくいっていると考えています。しかし、昨今の技術の世界的な進捗を見る限りより速度向上をしなくてはいけないと考えています。そのためには、大きなチームより大きな開発、コストの負担、そしてスケーラブルな技術の開発とサービスの提供というのが唯一私たちがすべきことだと思っています。

クラウドサービスや研究開発は確かにうまくいっていますがより、スケーラブルに企業として収益性を求める場合、こうした研究開発の技術を対外的には公開せず、今後は社内的に活用していくと言う方向性もあり得るかと思っています。今、私たちがここ5年で開発した量子GPUクラウドシステムは非常に良いものと考えています。クラウドでのGPU活用のほか、自社でのGPUの運用も経験し、多くのハードウェアとクラウドの運用が大変だということがわかっています。現場ではこうしたGPU活用などのハードウェアのクラウド提供サービスというのは、機械学習の枠を超えて 様々な業態から要望が来ています。こうした機械学習などのインフラ整備の事業もデータセンターと合わせて重要だと考えています。

これから新しくスケーラブルに展開するサービスも出していく予定です。クラウドサービスを利用した研究開発のプラットフォームはいいものですが、スケールはしません。かつ人を多く必要とします。多くの人が活用できるほど高度な技術開発はなかなか維持するのが難しいです。自分たちの作ってきた高度な技術開発を活用するためには、自分たちの会社がより大きくなくてはいけません。また弊社の顧客としては非常に多くの大企業を抱えていますが、その中でも弊社の技術を活用できる企業もだんだん限られてきています。世界的にこうした最新技術を提供したいものですが、安全保障上、海外へのこうした技術提供は非常に限られており、事業としての限界を感じます。こうした安全保障上の課題を解決しながら最新技術を活用していくためには、対外的なところに市場を求める以外、私たちの企業内で良い事業を育てていく必要があると考え始めています。既存のお客様には引き続き技術提供をいたしますが、今後新規のお客様に対して事業の技術提供を中止する可能性もあります。これは今後3年間、私たちが次のフェーズにベンチャー企業として成長していくのかそれとも成長せずに妥協するのかそれともベンチャー企業として静かに消えていくのかというところにかかっていると思います。世界は現在大きく変わっていますので、こうした大きな波に乗るべきなのかどうかも含めて企業の活動を推進していきたいと考えています。もし技術提供受けたいと迷っているお客様がいらっしゃいましたら、今年の中にある程度決断していただけると助かります。

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