こんにちは。だんだん暖かくなりますね。今日は現在の2021年の流れから今後どのようにクラウドシステムが進んでいくのかをblueqat社のクラウドシステムを例に見てみたいと思います。
中国の台頭
中国はとにかくシミュレータや機械学習プラットフォームが強いです。今後は春節時期の実機の登場によって、量子ゲートの方式が一気に広まるでしょう。
パブリッククラウドの台頭
これまではハードウェアメーカーが垂直統合でクラウドサービスの提供を頑張っていましたが、最近では分業が進んでおり、ソフトウェア、クラウド、ハードの棲み分けが明確になってきています。例えば、IonQはハード専業、クラウドはaws、ソフトウェアはblueqatという感じです。aws以外にもazureやgcpも2021年にローンチが進むので、この流れは加速するでしょう。
量子機械学習の流行
組合せ最適化や量子化学計算が落ち着き、量子機械学習が流行ります。そのため、ソフトウェアとしては、基本的なチュートリアル、汎用アルゴリズム、VQE/QAOAなどの量子古典ハイブリッドアルゴリズムの次に量子機械学習を学ぶ流れが一般的になってきています。
中間表現やOSの開発
ソフトウェアが固まってきて、ハードウェアはいろんな種類が出てきました。量子回路を効率的にハードウェアに実装するための仕組みがだんだん整ってきています。この動きは一部で加速するでしょう。blueqat juliaがそれに対応しています。弊社ではテンソルネットワーク形式を利用した中間ソフトウェアを推進しています。
誰でも利用できる量子コンピュータ
パブリッククラウドと組むことで誰でも簡単にチュートリアルやアプリケーションを提供できます。blueqatではblueqat accoutとblueqat creditでそれを実現します。
ゲートも光もアニーリングも
どのマシンでも対応できる状況ということであらゆるマシンを使いこなす必要が出てきます。blueqatはゲート、アニーリング対応。photonqatで光量子に対応しています。マヨラナは実機ができそうなら対応します。
結論
量子機械学習を中心にソフトウェアを牽引し、ミドルウェアを介して、どの方式も利用でき、実機はパブリッククラウドとタッグを組むことで実現します。