blueqatは、新たな量子コンピューティングの開発支援システム『blueqat Quantum Designer』のリリースを発表しました。このシステムは生成AIを活用しており、ユーザーが量子回路を簡単かつ効率的に設計できるようサポートします。『blueqat Quantum Designer』は、量子アルゴリズムに適した回路を生成AIが自動で提案し、エンジニアの手間を削減することが特徴です。ベースのモデルとなるLLMはblueqatのサーバールームで稼働するローカルLLMとなっており、完全に外部から切り離されデータの秘匿性も確保しています。
現在はベータバージョンで、今後はよりデータを拡張し、専門性を高めた量子回路生成に向けて開発を強化していきます。
従来、量子回路の設計には高い専門知識と複雑な作業が求められていましたが、生成AIの導入により、エンジニアリングプロセスが大幅に簡略化されます。また、生成AIによる回路最適化機能も搭載しており、設計効率が飛躍的に向上すると期待されています。blueqatはこのシステムを通じ、量子コンピューティングの普及と技術発展を支援し、新しい量子技術の可能性をさらに引き出していく方針です。
先日、「Generative Quantum Fabric Optimizer：生成AIで定式化からTYTAN実行まで自動化する最適化計算の革新」というタイトルで量子最適化の定式化をサポートするQUBO自動生成のツールをご紹介しました。今回は量子回路を作成し、実行を自動化するものです。