🚀 CUDA-QによるGPU別実行性能比較:5090 / 4090 / 3090を徹底検証!
量子アルゴリズムの高速化において、GPUのパフォーマンスは非常に重要です。
本記事では、NVIDIAの量子開発環境「CUDA-Q」を使用し、**3世代のGPU(RTX 5090 / 4090 / 3090)**における 量子ビット数と実行時間の関係を比較しました。
⚙️ 実験概要
- 使用ライブラリ:CUDA-Q(
cudaq.sample()
によるGHZ状態のシミュレーション) - 比較対象:
- GPU:RTX 5090 / 4090 / 3090
- CPU:それぞれのGPU搭載マシンに対応するCPU(参考値,3090:, 4090:EPYC 7B12, 5090:Ryzen9 9900x)
- 対象量子ビット数:
- 5〜25量子ビット:CPUとGPUの比較
- 26〜31量子ビット:GPUのみでの拡張計測(CPUでは実行困難なため)
- 測定値:1回の
cudaq.sample()
呼び出しの実行時間(秒)
📈 実行時間グラフ
図は 5〜25量子ビットのCPU/GPU比較、右図は GPUのみ(26〜31量子ビット) の結果です。
🔍 考察ポイント
✅ GPUの世代差が顕著
- RTX 5090 は全体的に圧倒的なスピードを記録。
- 特に10量子ビット以下では 0.0006秒台 の超高速実行。
- 25量子ビットでも 0.004秒程度と、前世代の約10倍以上の速さ。
- RTX 3090 は安定しているが、全体的に5090・4090より遅く、特に20量子ビットを超えると差が大きくなる。
✅ 25量子ビット以降でもGPUは余裕
- **CPUでは実行時間が急増(最大77秒以上)**する一方、
- GPUでは30量子ビットでも数百ミリ秒台、31量子ビットでも1秒未満で処理可能。
- CUDA-Qのバックエンドが極めて効率的に量子回路をGPU上で展開・シミュレートしていることがわかる。
📊 数値ハイライト(抜粋)
Qubits | 5090 GPU | 4090 GPU | 3090 GPU |
---|---|---|---|
10 | 0.0006s | 0.0911s | 0.0030s |
20 | 0.0014s | 0.0043s | 0.0032s |
25 | 0.0042s | 0.0243s | 0.0347s |
31 | 0.2328s | 0.6469s | 0.8427s |
※ 単位はすべて秒(秒数が短いほど高速)
🧠 まとめ
項目 | 結論 |
---|---|
最速GPU | RTX 5090(全領域で圧倒的な処理速度) |
旧世代 | 3090は処理可能だが、25Q以上は限界に近い |
CUDA-Qの強み | GPUごとの違いをシンプルに比較でき、バックエンド切替も簡単 |
実用性 | 25Q以上の処理でも1秒以内で完了する性能は研究・産業応用にも有望 |
5090は32GBのVRAMですが、3090や4090と状態ベクトルで計算できる範囲は31量子ビットまでで変わりませんでした。
🧪 今後の展望
- より大規模な量子回路(35Q以上)での性能評価
- CUDA-Qと量子AI(QML)アルゴリズムの組み合わせによる検証
- cuQuantumなど他のNVIDIA量子スタックとの統合パフォーマンス評価
✅ 使用環境情報(参考)
項目 | 内容 |
---|---|
OS | Ubuntu 22.04 |
CUDA | 12.1 |
CUDA-Q | 最新バージョン |
各GPUのVRAM | 5090: 32GB / 4090: 24GB / 3090: 24GB |
Python | 3.10 |
実行方法 | cudaq.sample(kernel) によるサンプリング実行時間の計測 |