量子コンピュータの実用化に一時的に黄色信号が点っている上、資金調達環境や国内外のトレンドの違いによりかなり業界再編起きてます。
まず海外は量子ゲートNISQの不調により、出口はM&AやSPACによる上場。RigettiやD-WaveなどSPACも状況は厳しく株主のサポートが厚いIonQ以外はきつそうです。ソフトウェアはかなりきつく、zapataすら生成AIに鞍替えしてSPACで退避。
国内はあまり量子ゲートは多くないので、ゲートをやってるやいくつかのベンチャーが少し停滞しそうな雰囲気がある感じくらい。量子アニーリングが多いので、地道に調達して企業の最適化案件をこなしているように見える。助成金と調達でなんとか持ってる感じ。国内の研究機関向け納入は入札も増えてる感触。
企業や人の入れ換えも激しい。米アルファベットは動きが速かったのでsandboxを分離して資金調達。国内外でも新しい量子ベンチャーの立ち上げが相次ぐ。国内は九州のベンチャーなどはMUFGに買ってもらっての様子。
類似のフィールドで生成AIが量子のかわりに猛威を振るっており、暗号資産やメタバース、WEB3も不調なことから多くの企業が生成AIに急遽予算を振り替えるのが増えてきた。
資金調達環境の悪化によりVCマネーが停滞し、海外でも少数の量子ベンチャーに資金が集中。量子は収益化も厳しく勢いも衰えてきたのでエクイティでの調達は見込めない。小規模でのM&Aで抜けるか、低い金額でIPOするか。資金がきついところは国の助成金や補助金が投入。安全保障上ある程度救済が目立つ。
海外はさらに次の世代の技術に資金を投入するのが目立つ。日本もそれに続くが、なかなか先手を打つような事例はあまり見かけない。ナノファイバーは少しテーマが海外含めても珍しい。
国内の量子ソフトウェアベンチャーは量子ゲートでの量子化学系か量子アニーリングでの組合せ最適化系が多く、前者はQunasysやQuemix。後者はエースター、Jij、Sigma-i、Quanmaticと、アニーリングの方が人気。
期待感は高いが開発での収益が見込めなさそうなので、イベントや教育で稼ぐところも増えてきた。
全く先が読めなくて、いい感じです。