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量子コンピュータのOSSの運用について

Yuichiro Minato

2021/01/14 02:12

3

blueqatという量子コンピュータSDKをOSS運用しています。運用2年になりますので、まとめてみたいと思います。

量子コンピュータSDK

量子コンピュータを使うため、アプリケーションを作るためのツールです。githubから入手できます。

https://github.com/Blueqat

また、インストールは簡単です。

!pip install blueqat

これでいけます。pythonです。
おそらく世界で一番簡単に使えます。

from blueqat import Circuit

Circuit().h[0].cx[0,1].m[:].run(shots=100)
Counter({'00': 59, '11': 41})

これで量子もつれ回路の測定ありを100回計算で済みます。
量子古典ハイブリッド計算
量子古典ハイブリッドのVQE/QAOAなどは、

from blueqat import vqe
from blueqat.pauli import qubo_bit as q

hamiltonian = -3*q(0)-3*q(1)+2*q(0)*q(1)
result = vqe.Vqe(vqe.QaoaAnsatz(hamiltonian, step=2)).run()
print(result.most_common(12))
(((1, 1), 0.6484162225030111), ((1, 0), 0.12841081152966569), ((0, 1), 0.12841081152966563), ((0, 0), 0.09476215443765741))

こんな感じで簡単にハミルトニアンと呼ばれる式を作るとVQEできます。

量子アニーリング

量子アニーリングもできます。

from blueqat.wq import Opt
c = Opt().add([[1,1],[1,1]]).add("(q0+q1)^2")
#annealing
print(c.run())
[0, 0]

#qaoa
print(c.qaoa().most_common(5))
[0, 0]
(((0, 0), 0.8548270659142381), ((1, 0), 0.07006975696397012), ((0, 1), 0.07006975696397008), ((1, 1), 0.005033420157821726))

量子ゲートのQAOAと量子アニーリングを同じ式で作れます。簡単です。

運用

OSSということで、全て無料です。コントリビューター(開発者)も自社以外にも他社の人も入れ替わり立ち替わりどんどん参加していて、独自の技術なども派生しています。

言語

当初は日本語でしたが、最近は全て英語運用しています。めちゃ大事です。インド人の社員が2名増えました。海外からの問い合わせも多いです。CIAなどからもみてくれてるようです。

営利、非営利

以前はOSSだから営利企業がやっているといけないかなと思いましたが、最近はあんまりそういうのは気にならなくなり、とりあえず安定して無料で使えて改善がされていくというルーティンが大事であって、無料で使えて継続していればいいのだというのがわかってきました。営利、非営利はあんまり関係なくて継続が大事ぽいです。

クオリティ

クオリティは関わる人の実力に大きく依存します。いいものを作ればどんどんいい人が集まる感じです。関わる人の成長にも大きく依存しますね。

仕事環境

当然ですが、仕事環境が安定している方がツールとしても安定します。企業の理解は必要で、思っている以上に作業が多く、注目分野はアップデートも多いので、その辺りは大変だと思います。

プロモーション

大事だとは思いますが、今はチュートリアルをコツコツ進めることに専念しています。質も大事、継続も大事です。ユーザーがつけばさらにユーザーがつく感じです。

今後どうなのか?

量子コンピュータは簡単には実用化されないので、時間がかかりそうです。なので、どこまで安定して継続できるかが今後のキーになりそうです。新しい技術を取り込む姿勢や年代の入れ替わりなどの運用も大事になります。

お金はかかるか?

めちゃかかります。数名が不自由なく生活できる体制を構築する必要があります。年間で1000万以上はかか里ます。

何をすればいい?

とにかく理論を理解して、それを実装しないといけないので、全てを理解して実装し、間違いを直す必要があります。

人数は必要か

伸びてくるとダブルチェックをしないといけないので人数が必要になります。全てを理解している人が2名以上必要になります。

やりがいはあるか

皆様の学習や研究のプラットフォームとして下支えしないといけないので使命感が大事な気がします。

人生に大事

浪漫中心でOSSで一生を終えるという道もあると思います。

最後に

OSSを作るという地味な作業をする機会はそうそうないですので、やりがいあると思います。

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