大阪・関西万博に登場!次世代半導体量子コンピュータの実寸大モック展示
関西・大阪万博において、来年試作機が完成予定の次世代半導体量子コンピュータの実寸大モックアップが展示されることになりました。
このモックアップは実際のサイズ感を体験できるよう設計され、詳細なスペック情報も併せて紹介される予定です。
知財の関係で今回の万博ではモックアップの詳細を提示できません。
革新的な「Exchange Only」制御システム
この次世代量子コンピュータの最大の特徴は、**「Exchange Only(EO)」**と呼ばれる特殊な制御形態を採用している点です。
- 構成:6物理量子ビット、2論理量子ビット
- 動作温度:量子チップは0.3〜0.5Kの超低温で動作
- 周辺制御:室温機器、4Kで動作する「クライオCMOS」搭載設計
- 評価方法:SoCおよび量子チップ単体での性能評価が可能
当面は量子チップの開発を優先するための試作機となります。
実用化を見据えた革新的設計
この量子コンピュータは、コンパクトな筐体と低消費電力設計が特徴で、産業利用を見据えた量産向け設計となっています。
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量子OS:EO制御に特化した専用アルゴリズムを搭載
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制御方式:
- 従来のマイクロ波制御ではなく、
- ブロックパルスを用いたPWM(Pulse Width Modulation)制御を採用
- 完全デジタル制御によるハードウェアリソースの大幅削減が可能
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内部配線:
- DC配線中心
- 同軸ケーブルや高周波配線の使用を最小限に抑制
- システム全体の簡素化とコスト削減に貢献
万博会場でぜひご覧ください
量子コンピューティングの未来を垣間見ることができるこの展示は、
次世代技術に興味を持つすべての方にとって見逃せないものです。
特に、量子コンピュータの開発に携わる方やこの分野に関心のある方は、
ぜひ会場へお越しください。
実寸大モデルを通じて、次世代量子コンピューティングの可能性を体感できる
貴重な機会となるでしょう。