マンションの屋上やベランダに太陽光を設置し、家庭用の蓄電池へと充電することで数日間の電力を蓄えることで、電気代がゼロになり、家賃に含まれる時代がすぐにやってきます。
きっかけは太陽光発電が電気代が一番安い発電手法となったいま、スマートフォンの登場によりテレビをはじめとして様々なものが若い人たちの間で不要となってきました。キッチン設備の利用頻度の低下、浴槽なしのシャワーブースの普及による給湯性能の引き下げなどにより、マンションでもオール電化が可能になる時代がすぐそこに来ています。
また、近年リン酸鉄リチウムバッテリーの急激な価格低下により、電気自動車の普及と合わせて、家庭用の蓄電池の普及が急激に進むと予想されます。LFPは充電サイクルがとれて、発火リスクが低く、その代わりエネルギー密度が低いですが、家庭用に設置する蓄電池と考えると運用としては最適です。
家庭用の消費電力はエアコン、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機がメインとなり、常時ONなのは冷蔵庫位となります。断熱防音設備がよくなり、エアコン性能が相対的に上がります。
蓄電池に蓄電された電池は消費量が分かりますので、家電の利用状況を最適化するなどによって生活を工夫して残量を節約できます。また、暑い日にはエアコンを使いますが、その分太陽光の発電も増えますので、適材適所となります。冬の暖房性能が課題となりますが、蓄電池の容量の増量によってそのうち解決されるでしょう。
誰でも容易に発電できるようになり、売電をしなくても自家消費することで価値を出すような不動産物件も増えると思います。誰でも発電時代でネックになるのが給湯です。ガス給湯は効率的ですが、効率的な電気給湯がありません。エコキュートのような深夜電力を活用するようなものは火力や原子力が容易に停止できないために深夜電力が安価であったという時代もありますが、今後は太陽光が普及すると夜間には発電できません。
このように、近い将来蓄電池と太陽光を使うことによって安価な電気を利用し、独立したインフラとして安定した生活ができ、維持費が安くなる時代がすぐそこに来ています。ぜひ、オール電化&太陽光&蓄電池生活についての動向に注目したいと思います。