光量子コンピュータベンチャー企業が注目される3つの理由

こんにちは。個人的にはまだ勉強中ですが、光量子コンピュータベンチャーに注目が集まっています。その理由について最近いくつかヒアリングした結果を書いてみます。


1,常温で動くマシン

量子コンピュータは極低温に冷やしたりしなくてはいけないという報道もあり、将来的には実現するのかな、設置条件が難しいなとか思いますよね。量子ビット型のマシンは設置の条件が厳しいのが特徴です。光量子コンピュータは常温におけるということなので設置条件が有利です。この点はとても話をよく聞きます。


2,競合がいない

量子ビット型のシミュレータは作るのが容易なので世界中でたくさんあります。いろんなのが配布されています。一方、光量子コンピュータ向けのSDK(ソフトウェア開発キット)は大きく分けてカナダXanaduのStrawberry FieldsとBosoniQのphotonqatの2つの選択肢に限られます。光量子コンピュータの理論は量子ビットを学んでいればいるほど馴染みが薄く、開発もされていません。そのため競合がそもそも国内にいない、世界的にも競合があまりいません。選択肢は少ないのですが、光技術というのは世界中で発展していて技術者や顧客がたくさんいます。そのため、競合不在で比較的のびのびと事業ができています。国内に競合がいなくて、世界的にも競合があまりいません。


3,プレイヤーが少ないので投資が集中する

競合がいないから盛り上がっていないのかと思いきや、やはり技術的には注目分野で期待感がとても高いので、プレイヤーが少ない分投資や資源がかなり集中します。カナダのXanaduは100億円の投資をすでにうけており、アメリカのPsiQは500億円の投資を受けています。技術的障壁が高いために参入が少ないだけなので、参入している企業に投資が集中し、技術的な優位性がさらに高まるという業界構造になっています。参入できれば半分くらいは成功しているという点で注目です。


光量子コンピュータ分野は世界的に盛り上がっていないわけではありません。十分な投資額が動いており、PsiQなどは上場しているIonQよりも企業評価額がすでに高いという状況です。光量子コンピュータが注目される理由は技術的な優位性がはっきりとしている割に、技術的障壁が高く、参入が少ないため、投資が集中してしまうという点でしょう。光の技術者は量子ビットの技術者と被ることも少なく、かつ量子ビットは競合が多く競争も激しいため人材が分散しますが、光マシンは優秀な人材が集中しているのも特徴でしょう。要注目ですね!

Yuichiro Minato
blueqat CEO/CTO 2015年総務省異能vation最終採択 2017年内閣府ImPACTプロジェクトPM補佐 2019年文科省さきがけ量子情報処理領域アドバイザー
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Yuichiro Minato
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