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商業的な大成功を収めている量子コンピュータによる化粧品処方革命について

Yuichiro Minato

2025/07/27 00:51

#特集

1

商業的な大成功を収めている量子コンピュータによる化粧品処方革命について

最近いろんな記事を読んで量子コンピュータが事業化で大成功している事例について気になったのでまとめてみました。
講演会等でも紹介してすごい反響が良いです。

その商品がこちら、2025年5月16日に発売となり、これからグローバル展開もされる、

コーセーさんのコスメデコルテAQ毛穴美容液オイル
https://www.decorte.com/site/g/gJQRO

です。多くの化粧品関連のサイトでの絶賛のみならず、口コミがすごく良く、
かつ多くの化粧品YouTuberさんなどからも紹介がされている逸品です。

売上もすごく、常にデコルテ全体のランキングで大谷翔平選手の宣伝するリポソームと1,2位を争っているくらいです。
化粧品屋さんでも値段が11,000円と高価格帯にも限らず事前予約が200本(下記動画参照)とすごい人気となっています。

【世界初】量子コンピューターが導き出す!コスメデコルテの新作「AQ毛穴美容液オイル」がすごすぎた…【毛穴悩みの救世主】
https://www.youtube.com/watch?v=mZC0L414Pek

化粧品として量子コンピュータを使うことがどうすごいのか、
よくわかる内容の動画や記事が多いです。(順不同)

「人の手だけでは生み出せないものを作りたかった」量子コンピューターを用いて“化粧品処方計算”に挑んだコスメデコルテの挑戦
https://fashiontechnews.zozo.com/beauty/decorte?page=6

【爆速で角栓溶ける】話題の毛穴美容液オイルをプロが解説!量子コンピュータで計算した、毛穴角栓を『90%以上』溶かし崩す"世界初"のクレンジング美容液【デコルテAQ】
https://www.youtube.com/watch?v=_--ziw9sR5A

コスメデコルテの毛穴美容液オイルがすごい理由とは?特許から考察
https://www.youtube.com/watch?v=a3xzYVxD_1M

【7月のお気に入り】最近気に入ってるベースメイクやバズってたスキンケア使って本気レビュー‼️【新作コスメ】
https://www.youtube.com/watch?v=VJieBiVSHtU

【上半期べスコス】クレンジング界激震?!毛穴悩みに神の一手✨美容のプロが本気で推したいデパコス名品が誕生【毛穴の黒ずみ・角栓】
https://www.youtube.com/watch?v=5URSa2gMnGs

【最速レビュー】毛穴角栓を溶かして撲滅!毛穴の黒ずみとざらつきを撲滅する最先端美容液が凄すぎたので解説します
https://www.youtube.com/watch?v=eHZGMCgf9G4

私たち量子コンピュータを利用する側からすると、とてつもない技術でとんでもないものがないと革新的な取り組みができないというわけではなく、
課題意識と技術が融合した時にこそ事業化が大きく進むものだと感じました。以下紹介をします。

🪞誰もが悩む「毛穴の黒ずみ」の正体

🔍 消えない毛穴の黒ずみ──その正体とは?

毎日丁寧に洗顔しても、小鼻の黒ずみはなかなか消えない。
ピーリングや酵素洗顔を試しても、またすぐに戻ってしまう…。

そんな毛穴悩みの正体こそが、「角栓(かくせん)」です。

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🧪 角栓とはなにか?

角栓とは、毛穴に詰まった皮脂・古い角質・汚れなどの混合物です。
見た目は白っぽく見えたり、酸化して黒く見えたりします。

成分比としては以下のように言われています:

  • 約70%:古い角質(ケラチン)=タンパク質
  • 約30%:皮脂、メイク残り、ホコリなど

このように角栓は、肌が生まれ変わる過程(ターンオーバー)の乱れや、皮脂分泌のバランスの崩れなどによって形成されます。

成分 特徴
タンパク質(主に角質) 肌表面の古くなった角質(ケラチン)が毛穴内部に溜まる
皮脂(脂質) 皮脂腺から分泌される油分。角質と混ざり、角栓を形成
汚れ・ホコリ・メイク残り 外的要因として混入することも

🌒 黒ずみの正体は「酸化」だった!

角栓が時間とともに酸化すると、空気中の酸素と反応して黒く変色します。これが俗にいう「黒ずみ毛穴」です。
特に小鼻やTゾーンに目立ちやすく、多くの人が悩まされる原因となっています。

🔁 毛穴の黒ずみはなぜ繰り返す?

黒ずみ毛穴が改善しにくいのは、表面的に除去しても根本原因(角質・皮脂のバランス)を整えないとすぐ再発するためです。

さらに、無理に角栓を押し出したり剥がしたりすると:

  • 毛穴が広がる
  • 肌が傷つく
  • 炎症やニキビにつながる

という逆効果になりかねません。

💡 スキンケアの核心とは?

この「角栓=タンパク質+脂質+汚れ」という複雑な構造こそが、毛穴ケアを難しくする最大の原因です。
一部分だけをケアしても不十分。構造ごと理解し、根本からのアプローチが必要だという考え方が、次世代スキンケア開発の出発点となっています。

💥従来の角栓除去の落とし穴

🔍 一般的な角栓ケアとは?

「毛穴の角栓を取り除く」と聞いて、まず思い浮かぶのは:

  • ピーリング
  • 酵素洗顔
  • 吸着パック
  • 毛穴ブラシ

などの**“角栓そのものを取り除く”アプローチでしょう。
これらは、角栓の主成分である
タンパク質(=古い角質)を分解・剥がすこと**を目的としています。

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🧪 酵素・ピーリングの仕組み

■ 酵素洗顔:

→ パパインやプロテアーゼなどの酵素がタンパク質を分解
→ 古い角質や角栓にアプローチ

■ ピーリング:

→ AHA(フルーツ酸)やBHA(サリチル酸)などの酸で角質の結合を弱める
→ 表面の角質を剥離し、毛穴詰まりを改善

⚠️ しかし──「肌を守る角質層」も同じタンパク質

ここが最大の落とし穴です。

角栓も肌の角質層も、どちらもケラチンというタンパク質
つまり、角栓を分解する成分は、肌のバリア機能を担う角質層にも作用してしまうのです。

🔁 肌トラブルの悪循環

過剰なピーリングや酵素ケアにより、以下のような症状が起こることがあります:

  • バリア機能が低下
  • 肌が乾燥しやすくなる
  • 赤みや炎症、かゆみ、ヒリつき
  • ニキビや毛穴開きの原因に

肌をキレイにしたくて使ったケアが、かえって肌の防御力を下げるという矛盾。

📉 スキンケアに潜むジレンマ

多くのスキンケア製品は「汚れを落とすこと」に重きを置きます。
しかし、落とす成分が強ければ強いほど、肌にも負担がかかるというのがスキンケアの難しさです。

角栓は取りたい。でも肌は守りたい。
この“矛盾”をどう解決するかが、次の発想につながります。

🧠発想の転換、脂質に注目するという選択

💡 常識を疑うことから始まった、次の一手

従来の角栓ケアといえば、タンパク質分解を軸とした「ピーリング」や「酵素洗顔」が主流でした。
これらは、角栓の主成分である古い角質(ケラチン)を分解・除去することで毛穴をきれいに保つという理論に基づいています。

しかし同時に、その作用は肌を守る角質層にも及び、バリア機能の低下や乾燥・炎症のリスクを招いてしまうという課題も抱えていました。

そのような中で、ある開発チームが着目したのは、角栓の**もうひとつの構成要素──「脂質」**でした。

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🧪 見落とされがちだった「脂質」への着目

角栓の約70%はタンパク質で構成されていますが、残りの約30%は皮脂やメイク残りなどの脂質成分です。
この脂質が、角質と絡み合うことで、角栓はしつこく毛穴に留まってしまいます。

「もし脂質だけをうまく取り除くことができれば、肌のバリア機能にダメージを与えることなく、角栓全体を崩せるのではないか」
──このような発想の転換が、新たな角栓ケアの可能性を切り拓こうとしていました。

🧬 脂質だけを溶かす、難しさと意義

しかしこのアプローチには大きな課題がありました。
脂質だけに選択的に作用し、かつ肌にやさしい成分は非常に限られており、従来の素材選びでは“ちょうどよい処方”が見つからなかったのです。

脂質へのアプローチは理にかなっていても、現実的には配合バランスの設計が非常に難しいという壁にぶつかりました。

📐 成分より「配合」が決め手に

このとき浮かび上がってきたのが、「配合設計」の重要性です。

化粧品開発においては、効果のある成分を単に加えるだけでは不十分です。
それぞれの成分がどう作用し合うか、どの濃度で配合するか──
まるでレシピのように細かく計算された設計が、本当の効果と肌へのやさしさを両立させるカギとなるのです。

素材(成分)だけでなく、どう組み合わせるか(配合)が未来を変える。

この気づきが、次の革新技術との出会いへとつながっていきます。

🌟1000億通りの中から導かれた“未来のスキンケア”

🧩 配合設計の壁に挑む、次世代のアプローチ

肌にやさしく、角栓だけを効果的に除去する。
その理想的なバランスを叶えるには、「成分選び」だけでなく、「配合の最適化」という極めて複雑なプロセスが必要でした。

問題はその組み合わせの多さです。
使用可能な成分が10種類あれば、2成分配合だけでも45通り。
3種類、4種類…と増えるごとに、そのパターン数は指数関数的に膨れ上がります

結果として、現実的な配合候補はなんと約1000億通りにも及びました。

⚛️ 量子コンピュータによる「処方最適化」

この膨大な組み合わせから、“肌にダメージを与えず、脂質にだけ作用する”レシピを見つけ出す──
従来の計算手法では途方もない時間がかかるこの課題に、ついに量子計算技術が導入されました。

量子コンピュータは、無数の組み合わせを同時並列的に評価することで、
短時間でベストに近い解を探索する能力を持っています。

スキンケアにおける感覚と経験に頼っていた処方設計が、
ここにきて、科学的な根拠と計算によって導かれる時代に入りつつあるのです。

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🧪 誕生したのは「溶かして守る」処方

こうして誕生したのが、タンパク質には作用せず、脂質だけを選択的に崩壊させる処方です。
この革新的な処方は、肌のバリア機能を守りながら、角栓だけを崩すという、これまでにないスキンケアを可能にしました。

製品としては、美容液のようなテクスチャーのクレンジング処方として登場し、
“洗って守る”ではなく、“溶かして守る”という新しいケア概念を提案しています。

🧠 科学がつくる「やさしさ」という価値

「効果があるほど、肌に負担がかかる」──
そんなスキンケアの矛盾を、成分ではなく、配合の科学で乗り越える。

ここには、技術の力を使って**「肌にやさしい=高機能」**を実現しようとする、新しい美の価値観が見え隠れしています。

そしてその背景には、量子コンピュータという“未来技術”が、すでに現場で静かに活躍しているという事実があります。

🔚 おわりに──毛穴から始まる、スキンケアの革新

角栓ケアという小さな悩みから出発した今回の取り組みは、
「肌にやさしく、確実に効かせる」というスキンケアの理想に向けた、大きな一歩でもありました。

革命は、肌の表面でひそかに起きている。
そしてその革命は、量子の力によって静かに、しかし確かに進行しているのです。

✍️ あとがき──量子コンピュータは「未来」だけのものではない

今回ご紹介したコーセーさんの取り組みは、
単なるスキンケア技術の革新にとどまらず、量子コンピュータという技術の商用活用という意味でも、おそらく世界初の大規模な成功事例の一つといえるのではないでしょうか。

量子コンピュータは、しばしば「未来のコンピュータ」と呼ばれます。
しかし実際には、その力を**“目的を持って使う”**ことで、すでに現実の課題解決に大きな価値を生み出せるということが、この事例からはっきりと伝わってきます。

重要なのは、「最新技術を使うこと」そのものではありません。
むしろ、どんな課題を、どんな視点で、どんなふうに解決しようとするかという**“目的意識”と“発想の柔軟さ”**が問われる時代になってきたのです。

今回のように、化粧品という私たちの日常の中にあるごく身近なモノに対して
量子計算という高度な技術が使われることで、「角栓」という小さな悩みの裏側に潜む複雑な構造が明らかになり、
それをこれまでの技術の組み合わせだけで乗り越える処方が発見されたというのは、とても示唆に富んだことだと思います。

革新とは、特別なことではなく、身の回りの“当たり前”を再定義することから始まる。

今回の事例は、そうした「身近な再発見」こそが、
量子コンピュータ時代の本質であるということを、静かに、しかし強く教えてくれているように思います。

(半信半疑な方は購入して利用すれば性能がわかるのでぜひお試しください)

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