万が一量子コンピュータに取り掛かったものの、大した計算もできなかった場合にはニュースバリューを考慮にしれた感じで考える人もいるでしょう。
量子コンピュータのニュースバリュー
正しく量子コンピュータをやってるよというアピールです。量子コンピュータを利用することによって先端技術をどのように業務に扱ったかを外部発信できます。同じ領域の他のプレイヤーに対する牽制になりますし、採用面などでもよく働くでしょう。
利用者
主に大手企業が多いように思います。主に事業会社が量子コンピュータを利用することで利益を上げることが多そうなので、ニュースバリュー対応で使っているところもありそうです。
手順
業務を最適化する。というのがまずあります。最適化が一番とりかかりやすいので、それを業務に照らし合わせてチームを作り、定式化をします。そして、それをマシンにかけて実行します。結果がうまく出れば、プレスリリースして発表。
1、業務内容を概観
2、最適化部分を決める
3、定式化をしてシミュレート
4、実機に投げる
5、投げた結果を集計
6、内容をまとめてニュースリリース
用途
おそらく主に採用面において有利に働くと思いますが、時々株価対策という側面もありそうです。ベンチャーにおいては調達対応でしょうか。実際にニュースバリューを考慮する際には実際のコストダウンや導入はあまり考える必要はなさそうです。
1、採用
2、株価対策
3、調達
4、コストダウン?
ニュースバリューはあるのか?
主に、
1、イジングマシンを使って業務効率化を達成。
2、量子ゲートを使って〇〇。
となると思います。
ニュースバリューの推移
やはりニュースバリューにも時期と流行りがあって、
「量子アニーリングで〇〇」
というのは結構鉄板で、時期が早すぎても量子アニーリング???となり、遅すぎても今更?ってなります。
現在のトレンド
現在のトレンドは、まだ、
「量子コンピュータアプリを作りました」
にありそうです。
主に、
「業務をイジングモデルに落とし込み、最適化をしました。」
「量子化学計算を実行しました」
「新しい理論を作りました」
などではないでしょうか。大手企業は上記を満遍なく実行しているように思います。事業会社の発表が一般的には多いので、上記のようになりそうです。
ベンチャー側は、主に大手企業のコンサルティングやSIが中心だと思うので、それも大きな違いはないように思います。
気をつけること
同業が同じようなことをしている場合には、やはりニュースバリューが下がるような気がします。最近は最適化で業務削減のニュースが結構ありますので、先行者が得をして、あとから参入した人はニュースバリューが出るように被らない内容にする必要がありそうです。
世界的なニュースバリュー
DENSOさんやVWさんは世界的なニュースバリューになったように思います。
ニュースバリューのその後
ニュースバリューは発表してから少しの間しか効果がありません。問い合わせも増えるかもしれませんが、結局は本質的に効果のある計算をするというのが大事になると思いますが、それを実現するのは結構大変です。。。
ニュースバリューを獲得してからが大変そうに思います。