量子コンピュータの普及加速と活動方針の変化
これまで私たちは全国各地で量子コンピュータに関するイベントを数多く開催してきました。
振り返ると、初期は量子コンピュータという言葉自体があまり知られておらず、基礎的な啓発活動からスタートしましたが、最近ではその普及スピードが著しく加速していることを実感しています。
量子コンピュータ技術への関心は、ビジネス分野から研究機関、教育現場まで幅広く広がり、独自にイベントを企画・運営できる団体も増えてきました。
この状況を踏まえ、私たちの活動方針を見直す時期に来ていると判断しました。
今後の活動方針転換について
今後は、以下のような形で量子コンピュータの普及活動を継続していきます。
- 地元企業主催イベントへの支援
各地域の企業や団体が主体となって開催する量子コンピュータ関連イベントに対して、協賛、後援という形で参画します。
地域の特性に合わせたイベント運営が可能になり、より地に足のついた普及活動が期待できます。
- 日本量子コンピューティング協会との連携強化
協会主催のイベントに協賛・後援という形で関わり、業界全体の発展に貢献します。
協会の持つネットワークと私たちの経験を組み合わせることで、より質の高いイベントの実現を目指します。
- 集客・スポンサード支援へのシフト
イベントの企画・運営から、集客支援やスポンサー獲得支援へと役割をシフトさせていきます。
これにより、各団体が継続的にイベントを開催できる基盤づくりをサポートします。
変化の背景と展望
この方針転換の背景には、量子コンピュータ技術の普及が当初の予想を上回るペースで進んでいることがあります。
私たちが主導して啓蒙活動を行う段階から、各地域・各分野の専門家が主体となって発展させる段階へと移行しつつあるのです。
今後は「点」としての単発イベントから、地域ごとの「面」としての継続的な活動へと発展させ、日本全体の量子コンピュータリテラシー向上に貢献していきたいと考えています。
皆様には引き続き、新たな形での活動にご理解とご支援をいただければ幸いです。
共に量子コンピューティングの未来を築いていきましょう。