前回からこちらの書籍を参考にして学んでいます。
「半導体」のことが一冊でまるごとわかる
https://www.amazon.co.jp/dp/4860646711/
かなりわかりやすくて重宝しています。
前回の記事
https://blueqat.com/yuichiro_minato2/a6703bba-3439-4331-8910-67cfb65b5064
今回はトランジスタのようです。
「トランジスタの発明」
米国に電話網を敷くのに真空管という装置を使っていましたが、性能を上げるために半導体を使うということになり、偶然n型のGe結晶に金属針をつかって増幅が確認できたようです。そっから接合型トランジスタと呼ばれる、npnもしくはpnpという接合で増幅器を作ったのが最初のようです。接合した真ん中のベースを狭くすることで、電流を増幅する仕組みができたようでした。様々な機能を持たせられるので、トランスファーとレジスターをくっつけてトランジスタと名付けられたようです。
「トランジスタの高周波化」
商業化にあたって今のソニーが低周波を扱っていたトランジスタの高周波化にとりかかり、ベース層を薄くすることに取り掛かる。いろいろ工夫して成功し、その後拡散型と呼ばれる手法でテレビのトランジスタ化も達成。
「ゲルマニウムからシリコンへ」
作りやすいという点でトランジスタはゲルマニウムを採用していたが、バンドギャップがシリコンのほうが大きいのでより高い温度や電圧に耐えられるということでシリコンへ移っていく。
「プレーナ技術とMOSFET」
これまでのトランジスタが台形だったのに対して、プレーナ型が開発され、表面を酸化膜で多い安定した平坦なトランジスタを作れるように。さらには金属・酸化膜・半導体を使ったMOSFETが開発され消費電力を低く動作させることができるように。
「フォトレジストとステッパ」
半導体を作るときのパターンの位置決めを行うフォトレジストと、レンズを使ってフォトマスクを縮小して投影するステッパなどを使って微小な半導体を作っていく。
文章にしたら短くなりましたが、トランジスタの仕組みを最初から学んだほうが良いというのがよくわかりました。わかりやすい本でした。