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[2019年7月14日過去記事]リモートワークについて

Yuichiro Minato

2021/10/02 12:45

*過去記事です。会社名も当時のMDRになっています。

はじめに

量子コンピュータはクラウド経由での利用が多いので、必然的にうちの会社はリモートワークの利用が多くなります。会社としてのしつらえをリモートワークにする以外に、クライアント企業様のデータを扱うに際して社内ではできなかったり、海外の取引が増えていて、必然的に移動が増えるというのがあります。

ただでさえ世界中に量子コンピュータを扱う企業が少ないので自分の会社では移動が多くなり、リモートワーク環境を整える必要が出てきます。

色々意見もあると思うので簡単にまとめてみました。

Slackが全ての中心

MDR社は現在、国内だけでなく世界でもトップベンチャーとして活躍し始めており、毎月のようにみんな海外出張があります。

企業ページも英語ですし、製品も基本的には英語で作っています。会社はメンバーが東京大学出身者が多いので(今は半分くらいは東京工業大学ですが)、東京都文京区本郷にあります。

世界的にも量子コンピュータの企業で成り立っている企業は珍しいので、海外に呼ばれる機会も多くなってきました。現在D-Waveというカナダの企業と、米国のIBMと量子コンピュータの契約をしており、基本的にクラウド経由でのAPIでの接続になるので、インターネット環境は必須です。

会社の全ての中心はSlackになります。これを導入してかなり開発環境が変わりました。

それまでは、コミュニケーションや情報交換が煩雑で、業務フローも煩雑でしたが、slackに参加してもらうことで情報共有がスムーズになり、業務が捗ります。基本的にslackを使いこなしているスタッフの方が業務内容が明確でコミュニケーションが取れていて、情報の偏りが少ないです。

特に量子コンピュータという最先端分野では新しい情報の共有が大事になってきます。また、積極的に自分の行なっていることを表に出せるというのは、情報を隠さず自分の能力をきちんと把握できている人が多いように思います。

Slackは社内情報の共有だけでなく、コミュニティの掲載にも役立ちます。MDRでは2016年から量子コンピュータの勉強会を行なっていますが、そこではオフラインの勉強会が当初メインでしたが、資料の共有や情報共有、各種イベント情報などの共有のためにSlackを始めましたが、日々議論が活発化します。

Slackはスマホに簡単にインストールでき、スマホの方が使いやすいので、スマホで常に情報を共有します。

勉強会の資料はSlackで共有し、イベント情報も共有します。]

Twitter

外部の情報公開はTwitterが便利です。FacebookやLinkedinはクローズドなネットワークなのでログイン必須ですが、ログイン不要の方が公開情報として扱いやすいです。会社の公式アカウントなどはTwitterが多いです。管理は個人ごとに任せていますが、会社の公式な情報などは会社のアカウントのみからの発信としています。

Speakerdeck / Slideshare

基本的に技術系の仕事なので何かしらの成果物を外部に公開する際にはスライド公開用のサービスを使います。スタッフの人たちも会社や共同研究で作った資料などは積極的にこちらで公開して共有しています。特に最近は海外の仕事も多いので事前に資料を公開しておくと便利です。

Gsuite / Office365

メールやドキュメント共有は鉄板ですが、GoogleやMicrosoftを使います。OSや使っているPCによって変わりますが、うちの会社はLinux利用者が多いので、Gsuiteが多いです。

Qrio(鍵管理アプリ)

リモートワークが多いと必然的に会社にくる回数が減ってきます。鍵はアプリで渡します。インターンや期間限定の雇用の場合にも管理が楽ですし、履歴がつくのがいいです。アプリをインストールすればアプリから鍵を開けられます。

全体会議

正直全体会議をする回数が減りました。Slackで事前に共有しているので全体会議の必要性が感じられません。資料も常に共有しているので。今後は全体会議の必要性に関してより考える必要がある気がします。会社のミッションやコンセプトなどで会社の方向性を確認する必要性はあります。

経理・労務

請求書・見積書などはクラウドサービスを利用します。送付は人の手が多いです。レシート管理は経理があるので、そちらに回しますが、郵送でもいいし月一回なので。労務もそんなに頻度はないですしある程度の人員は必要です。こちらはあまりリモートではやってないです。

シリコンバレー

どうやらシリコンバレーも全く同じ状況のようです。家賃も高いし、プロジェクトも難易度が高いので人材を世界中から探す必要があります。最近では優秀な人材を取るためにシリコンバレーはヨーロッパのリモートワークの人を雇って、役員だけシリコンバレーというのも増えているようです。

リモートツール

ツールに溺れると本末転倒なのであんまり使ってないですが、こういうのがあるようです。

https://www.remote.tools/

リモート打ち合わせ

リモート打ち合わせも増えてます。特にskype/zoomなどです。慣れればやっぱり使いやすいですし、スマホでも十分です。

ソフトウェア公開

弊社ではSDKなどのツールを公開しています。これらは通常github/pypiを通じて行われます。これはもちろんリモート管理です。

更新の通知はslackの開発者チャンネルで共有されます。

勉強会

弊社ではかなりの頻度で勉強会をします。人数も実地で100名を越える時もあるほど人気があります。最近では東京だけでなく、地方や海外からの参加希望もありますので、youtube liveを使うことが増えてきました。

こんな感じでconnpassで募集し、youtubeliveで配信します。もちろん勉強会は内容がわかって、資料が手に入って、質問ができればいいのでyoutube liveのチャット機能で十分にことたります。youtubeも画面共有があるので特に問題はないです。

シェアオフィス

シェアオフィスは便利だと思います。特に海外出張が増えて会社を不在にする時間が増えると会社の管理が難しくなります。特に掃除などです。そういった分散した働きかたを考えるとシェアオフィスで十分な気もします。最近は安いのも増えているので、バランスを考えると必ずしも起業家のためというだけでなく、通常のサイズの企業もシェアオフィスで十分な気もします。

良いところ

とにかく体調や天候や交通状況によらず、自己管理ができる人は進捗が早まります。また、たまには気分転換も必要ですが、そういうのはとても難しいように思います。プロジェクトとしての進捗はリモートワークでも全く問題がない職種ですので、あとは自己の管理とパフォーマンスの管理に終始する気がします。

むずかしさ

聞いたところによるとやはり自己管理の問題なのでリモートワークが苦手な人もいるようです。特に仕事をしているのかしていないのかがわかりづらいので不安になる人が多いようです。自社でも入社から3ヶ月は少し精神的に辛い時期があるようなので、それを超えられればうまくいくでしょう。

リモートワークでは成果の出ない人もいます。まだまだリモートワークの文化が根付くまでは時間がかかりそうな気がしました。

会社はなんのためにあるのか?

正直よくわからなくなってきました。会社の実態や稼ぐという目的に対してなんかIT企業は目的を持たないと厳しい気がします。今後の展開に期待です。

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