量子コンピュータでも勝てる日本企業になるには?高度化する量子コンピュータ業界最前線。

こんにちは、毎日最新の量子ニュースに驚きながら楽しく仕事をしています。さて、最新の量子コンピュータ業界はかなりの動きがあります。乗り遅れないように対策を立てたくとも、人材面、予算面で苦労すると思います。無料でニュースが読めるサイトがありますので、ぜひご活用ください。まずは最新ニュースを追うところから始めてみてください。


https://www.quantumbusinessmagazine.com/


さて、現状の日本の量子コンピュータに対する進捗というのは20世紀に比べてかなり国力が落ちている現状からメディア全体の認識が遅れており、量子コンピュータに対する認識もかなりの遅れがあると感じています。仕事として携わっている以上大手企業様は予算を割いて対応していただいておりますが、それでもぎりぎりという企業が多いのではないでしょうか。すそ野を広げるためにも価格を抑えながら世界の競争に負けないような日本企業を応援したいと思っています。


量子コンピュータは一種類じゃない

最新の量子コンピュータは大きく分けて5種類あります。


・超伝導

・イオントラップ

・冷却原子

・シリコン

・光


このうち日本でニュースを見るのは一番上と一番下の方式のみです。しかし世界では今真ん中三つの方式の戦いが過熱化しています。抑えるべきポイントを見てみたいと思います。


イオントラップ

利用するゲートの種類が微妙に違います。イオンを量子として利用しています。利用するゲートの種類は比較的最適化や機械学習向けといえます。また、量子ビット同士の結合が全結合なのでやはりグラフ問題に対応される最適化や、ネットワーク構造が重要になる機械学習がポイントです。


冷却原子

今登場し始めた方式です。汎用量子計算に加えて量子シミュレータと呼ばれる量子ゲートと量子アニーリングの中間のような操作が可能です。市場投入はおそらく両方になりますが、量子シミュレーションに関しては量子アニーリングの時と同じようにまた計算手法を企業は学びなおす必要があります。量子ビット同士の接続は近隣との接続なので遠方同士の量子ビットを計算したい場合には注意が必要です。


光量子

光は計算が全く違います。将来的には統一されるかもしれませんが、現状はアナログ計算を覚える必要があり、量子アニーリングや量子ゲートを学んできた方にはつらく感じるかもしれません。GBS計算を覚える必要があります。ツールもマイナーで使い方も全くの一から覚える必要があるでしょう。


blueqat cloudは今後これらの計算方式をサポートし、低価格もしくは無料で企業や個人の方に提供を進め人材育成のお手伝いをします。イオントラップ、超伝導、シリコン、冷却原子の汎用計算は同様のツールが利用できます。ただ、量子ビットの接続や基本のゲートが違うので最適化を行って合わせる必要があります。これらのツールも今後は弊社で開発を進めます。


量子アニーリングは今後量子ゲートや量子シミュレーションにとってかわられる。カナダD-Wave社が量子ゲートマシンを開発のニュースの通り、世界中では現在量子ゲートや量子シミュレーションを利用した最適化計算が主流になっています。量子回路の設計や開発はより難易度が高いので頑張る必要があります。最近ではツール類も開発したものがありますので、ぜひ活用してください。量子アニーリングの式を量子ゲートに変換するようなものも開発しました。


実機をどんどん活用したほうがいい。企業としては日進月歩の量子コンピュータの実機を利用したいという要望が多いです。弊社のblueqat cloudでは、現在超伝導方式のマシンとイオントラップ方式のマシンが実機に計算を投げられます。また、光量子も登場し始めておりますので、シミュレーションですが、光量子コンピュータのソフトウェア開発にも対応しました。今後2022年には冷却原子マシン、2023,2024年ごろにはシリコンを提供開始します。多くの量子コンピュータを用途や人材に合わせて使い分ける必要がありますので、お手伝いをさせていただきます。


多くはツールで解決できる。多くのものはツールで解決ができます。ツールを導入すれば多くのことが解決するのは量子コンピュータの業界も同じです。


まとめ

まずは毎日、毎週ニュースを眺めて業界動向を把握します。そして、最低限の量子計算を会得するところから始める必要があります。コストは2022年以降もどんどん下がり、2023/2024年ごろにはデスクトップ型サイズの量子コンピュータが市場投入される予定となっていますので、ぜひ早めに企業の量子コンピュータに対する意識を変えていただきたいと思っています。


量子コンピュータを理解するのはとても大変な作業です。これまでのコンピュータと同様にはできない、新しく考え方を変える必要があるということを今後はお伝えしていこうと思います。


以上です。

Yuichiro Minato
blueqat CEO/CTO 2015年総務省異能vation最終採択 2017年内閣府ImPACTプロジェクトPM補佐 2019年文科省さきがけ量子情報処理領域アドバイザー
Comments
Yuichiro Minato
blueqat CEO/CTO 2015年総務省異能vation最終採択 2017年内閣府ImPACTプロジェクトPM補佐 2019年文科省さきがけ量子情報処理領域アドバイザー
Related posts

blueqat Inc.

Shibuya Scramble Square 39F 2-24-12, Shibuya, Shibuya-ku, Tokyo
Contact: info@blueqat.com