こんにちは、東大のディープテック研究会が立ち上がり、たくさんの人が来ていました。
企業側もサポートが必要ですね。
渋谷のweworkの入居企業にも来ていただいて結構物理学出身の人が多くてびっくりしました。
素粒子物理学出身で機械学習や最適化などの事業をやっていたり、
まさにディープという感じでした。
当日の様子が記事になっていました。
東大ディープテック研究会創設記念イベント開催&研究会概要
https://note.com/ut_deeptech/n/naeeeadc849c7
意外と起業希望者が多くてびっくりしました。今後の活動支援としていくつか考えました。
まず、ディープテックの難しいところは立ち上がりです。
自分も自分で会社をつくって、量子アルゴリズムを自分で作っていたので起業をしながらビジネス化する難しさを思い知っています。
自分なりのおすすめの方法を書いてみます。
0.インターンに行く
こちらはお勧めですが、企業へのインターンへ行って社内の様子や仕事の進め方を学んでください。
1.プロダクトの原型を作る
プロダクトの原型を作ってください。プログラムの形ですが、インターフェイスが必要です。出力やインターフェイスがなくて理論やプログラムだけの人がいますが、アウトプットが一番大事なので、プロダクトをアウトプット画面と一緒もしくは製品として出力してください。アウトプットの画面なしやプロダクトなしで計画や理論だけは簡単なのであまり評価されません。
2.アクセラレータに応募する
VC主導のものと企業主導のものがありますが、企業主導をお勧めします。なぜならビジネスモデルよりも先にまずは技術が重要ですので、企業にどう使ってもらえるかのPoCが重要です。ビジネスモデルに対する検討も進みますが、シード・アーリーではそこまで重視はされないと思います。
3.PoCを実行
アクセラレータに採択されるか直接大企業とのPoCを目指してください。それでビジネス性が一定評価されます。
4.経理を覚える
経理といってもほぼ経費精算ですが、お金の周り方をちょっとずつ覚えるのが重要です。マネフォの一番安いプランの使い方を覚えれば十分です。最初はあまり経理は発生しないので契約が定期的に入ってきたら管理が必要になりますが、最初はそんなにないと思います。
5.ピッチ作成
調達にしろ、PoCの実行にしろプレゼン資料を作る回数が劇的に多いです。Google Slideでいいので、横づかいのスライドをたくさん作って論点をまとめられるようにしてください。あとは、人によってプレゼンを変える必要があるのでそれも。
6.調達
資金調達したい人は最初は割合を高く持って投資家の割合を低くした方がいいです。最終的な評価額を低く抑えられてしまうので、上場時に100億以内におさえられてしまい、面白いことはまずできません。最初は5-10%の割合までをわたし、一緒に事業を伸ばしてくれる投資家を探して足と手を使って会社を地道に離陸させる必要があります。
7.オフィスは安く借りる
投資家やシェアオフィス、自宅を利用して安く済ませたほうがいいです。固定費はなるべく安く。
トレンドは大事ですが、自分のプロダクトをどうビジネスにするかが大事です。おすすめはアクセラレータで、プロダクトづくりとプレゼンづくりに終始した8年でした。調達も慣れてくれば難しくはないので、ディープテック起業は将来的な評価額を念頭に粘り強く実行してもらえればよいかと思います。