こんにちは。量子コンピューティングを仕事としている者です。今年の年末までに採用したいと思います。主に博士を優遇します。業界においては、理論の高度化が進んでおり、博士を持っていないとまず理解ができないと言う人もいます。また、作業として行う作業がかなり固定化されてきているため、一つを深く追求する必要もあります。NISQにおいては量子コンピュータと古典コンピュータのハイブリッドで計算をしますので、既存の深層学習などの学習プロセスと親和性が高いです。もちろん将来的なFTQCに関しては量子回路で完結するアルゴリズムが中心ですが、実用化の目処がまだ立っていません。
主に企業の研究開発をサポートするクラウドサービスの販売を行っており、同時にサポートなどを行っております。こうした量子技術と機械学習の融合分野におけるサポートは非常に重要になっており、弊社でもそのようなサービスを拡大したいと考えています。これまでは多くの人を採用してきましたが、残っていける人材に関してはだいぶ傾向が出てきています。
1つは作業量が多い人。これは理解できると思いますか多くの業務を行う必要がありますので、作業が早くなくてはいけません。1つはコミニケーションです。1人で行う研究ではないので、顧客がおります。企業の課題を明確に把握し、それを課題解決のための最良のソリューションを提案する必要があります。そしてそれらを根気よく行う必要があります。そうしたコミニケーションの作業の中で重要なのはコミニケーションの効率性です。コミニケーションを効率的に行うためには、顧客側の理解能力とこちら側の説明能力、またその逆が必要となります。お互いは異なる人間ですから、そうしたコミニケーション間での齟齬と言うのは非常に大きなロスとあります。
企業の研究開発を行い、企業の収益化を行う場合、最初から収益化を見越した上で行うことも重要です。 もちろん、意図的に基礎研究から偶発的に収益化を得られるような流れというのもあるかもしれませんが、多くの場合、計画的に研究がされ企業の収益化に貢献します。そうしたものは、大きなトレンド及び企業への技術の取り込みを行います。全てが情報収集とコミニケーションから成り立っており、多くのものが自分の外の世界と自分の中の研究の時間のバランスで成り立っています。
クラウドサービスは、最低限のツール とシンプルな仕組みから当たっています。これはコミニケーションをいかに円滑にするかと言うことに注目しており、自由度(しながら高度な研究開発を行うことができる環境を提供しています。中身はジュピターノートブックとPythonのインターフェースとなっており、その中で研究開発を行い、弊社側のサポートを通じて理論やコーディングを共有します。多くの図表や数理を用いてパフォーマンスを最大化することを目指しています。 ですので、伝えると言う記述が非常に重要であります。博士課程を卒業された皆様方に期待するのは、そうした人に伝える技術であり、研究のコミニケーションと内容の深さの重要さの両方を求めてます。 ということも重要です。
仕事の多くは日本国内だけで完結するではなく、海外との対話も必要です。米国やヨーロッパを中心として全世界と仕事するため、社内では英語が公用語となっています。なので社内のチャットシステムはすべて英語となっており、プロジェクトでの議論や進捗も英語でのレポートが多くを占めています。自分自身も特に留学経験もなく、ずっと日本に滞在して活動してきました。私もともと英語は苦手です。しかし仕事となれば別で毎日使わなくてはいけないので、英語で論文を読み、英語で文章を書き英語でものを伝えなくてはいけないと言うことになっています。
だが、引き続き求める人材は要求が高いです。その分、今後は給料を少しずつ上げていきます。妥協しないことが非常に重要だと思います。
・海外のトップ研究者と英語で議論できる。
・論文を理路整然とかける。図表を使ってわかりやすく伝えられる。
・相手の気持ちになって会話ができる。
・企業の要望を汲み取り、それに合わせて最新の理論からソリューションを提案できる。
弊社の社風に合わなくなったとしても多くの選択肢が残されています。比較的弊社は量子業界では就職に強いため、弊社と合わなくても他社でやっていける人材が揃っています。そのため、こうした社風に合わなかったとしても、社会での活躍の道も多く残されていると考えています。日ごろから伝えているのは会社のために活動することも重要ですが、今後のキャリアのために個人の能力を対外的に高めることも重要です。そのため、論文を発表したり、対外的な発表したい出版をしたりと、 個人が自分のキャリアを考えた上での活動も重要です。それが過ぎると会社のためにならないので、会社を追い出されることになってしまいますが、きちっと自分のキャリアと会社の利益の両方が考えられる人間が重要だと思います。現在弊社では優しい人材が多いので、自分のキャリアよりも会社の利益を優先してしまうような人材が多いと思います。しかしこうしたベンチャー企業の中で技術を自分の中で消化するだけでは対外的には評価されません。そのため、対外的に自分ができることをきちっとアピールする場も重要だと思います。 それは歳をとってからや、能力が何かしらの事情で研究を継続できなくなってしまう人もいると思います。そうした場合、自分の能力をきちっとアピールしておかなかった場合、自分にとってのリスク管理ができてないことも言ってしまい、何かしらことが起こってから慌てても後の祭りとなってしまいます。社内に成果が残っている場合は、それを持ち出す事はなかなか困難です。多くの人は会社のサポートあって個人が活躍できたと考えるでしょう。そのためそうした緊急事態や自分に課せられた課題が発生した場合、そうした自分自身でのアピールが大きく自分自身に跳ね返ってきます。 個人の能力をアピールとしたとしても、会社からの貢献を切り離すことができないと言う事は、社会人が1番よくわかっていますし、おそらくそれが多くの人が組織を離れられない一番の理由となっていると思います。
会社の成長も重要ですが、最終的には仕事は人々の生活のためにあります。弊社ではあまり仕事としてのやりがいは重視していません。それは仕事として生活を成り立たせるために稼いでいかなくてはいけないと言う場合、必ずしもやりがいとマッチすると言うわけではありません。しかし仕事の中でやりがいを得られる場合、それらをチャンスを逃さず、活用するってのも重要です。ただ単に日々の給料稼いでいるだけではなかなかことができません。単純な作業の中にも多くの成長要素があり、それらの成長要素を 乗り越えようと言う人はあまり多くないのかもしれません。しかし機械学習や量子計算と呼ばれる分野で、こうした競争力を維持しながら競争の激しい分野で残るためには、自分自身が思っているよりも努力し、壁を乗り越えなくては次にいけないと考えます。
これまでの量子コンピュータの業界は比較的ぬるめの状態です。外部からの参入も少なく、内部の古参勢が活躍できる場でありました。しかし最近ではそうも言ってられません。新しく量子計算を学んできた人たちがどんどんどんどん新しく配置され、古い技術は取り残されるようになってきます。自分自身では自信があったとしても 自分の専門外の新しい技術を習得した人たちに、どんどん仕事の機会を奪われ、自分のキャリアを追い抜かされていくということが起きます。その際に古い技術にしがみつくのか、それともそうした人たちと切磋琢磨し、新しい技術を習得していくのかも重要です。自分の限界を知ることによりあきらめがつくこともあります。しかし限界に到達する前に諦めてしまう場合には、その自分の限界を知って新しい分野にチャレンジすべきなのか、それとも自分の実力を把握しある一定のエリアにとどまることを選択するのかと言う重要な決断をすることができません。
ブルーキャットでは、こうした研究開発向けのクラウドサービスに関する人材育成に関しては、ある程度知見が溜まってきています。明らかに海外勢と競争を勝ち抜くためには博士過程が重要です。博士を取得した上で英語での議論、そして英語での論文発表が重要です。そして海外勢に足りないのは企業の収益とのバランスです。海外であっても、企業収益とのバランスをとることが難しく、研究先行となっており、企業の収益を損なうと言うような活動も多く見られます。 こうした場合には、良い結果は海外であっても得られる事は少なく、やはり本質的に自分たちできちんと基準を持ち、企業収益と研究のバランスを自分たちでコントロールする必要があると考えます。量子業界は比較的日本勢は活躍していると思われます。そうした活躍の上にさらにビジネス視点を重ねることにより、海外でも活躍できていないような分野で、日本企業が大きな活躍をすると言う日が来ると考えていますし、そういったものも一部実現できていると考えます。ぜひ研究と授業のバランスを考えた一つ一つの要素のクオリティーを日々忘れないように活躍してみてもらいたいと考えています。以上です。