はじめに:受託開発から、自律的AIエージェント開発へ
blueqatでは、これまで行ってきた量子コンピュータ分野の受託開発を段階的に終了(まだ希望顧客で余裕がある場合には受け入れてます)し、
現在は自社の計算資源と量子技術を活かした**「量子×生成AI」サービスの構築**を進めています。
私たちが目指すのは、単なるAIツールの提供ではなく、
ユーザーや企業が自ら学び、考え、創造するための“AIエージェント”の実装です。
この変化は、プロジェクトごとの納品型ビジネスから、
継続的に価値を生み出す知能システムへの進化を意味しています。
量子技術と生成AIが交わる場所
blueqatのAIエージェント開発は、以下の3つの領域に重点を置いています:
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🧪 材料探索・商品開発支援
量子最適化やテンソルネットワークを活用して、
分子設計や材料構成の探索を効率化。
生成AIがレポート生成やアイデア提示を担い、研究計画を自動化します。 -
💹 金融・経済フレームワーク
市場データやシミュレーションを組み合わせ、
リスク評価・ポートフォリオ最適化・新しい取引モデルの自動生成を行う。
量子アルゴリズムと機械学習モデルを組み合わせた新しいアプローチを模索しています。 -
📈 マーケティング自動化と生成エージェント
顧客行動データやリアルタイムのトライアルを解析し、生成AIと量子モデルがキャンペーン設計からコピーライティング、
広告効果測定までを自動実行。
人間の意思決定を置き換えて自動化を進める「創造型エージェント」として機能します。
内製計算資源による独自性と加速
これらの開発はすべて、blueqatが自社で構築した
量子コンピューティング(外部借入)+GPUハイブリッド基盤上で行われています。
自社でのモデル開発・推論・最適化を行うことで、
機密性と独自性を確保しながら、高速な開発サイクルを維持。
また、各AIエージェントは段階的に顧客へリリースされており、
企業や研究機関のパートナーと連携しながら、
実環境での実証と成果創出を進めています。
blueqatが描く未来──知能が産業の基盤になる時代へ
私たちが目指すのは、「AIを使う」から「AIが共に創る」時代への転換です。
量子計算が持つ組合せ最適化力と、生成AIの柔軟な思考を融合することで、
従来不可能だった探索・判断・創造を一気通貫で自律化します。
blueqatは、量子技術を根幹に据えた新しいAIエージェントのかたちを通じて、
研究・開発・ビジネスのあらゆる現場に「次の知能インフラ」を提供していきます。
結びに
量子×生成AIによるエージェント開発は、
まだ世界的にも黎明期にある挑戦です。
しかし、blueqatはすでにその先の実用化と産業応用に向けて動き出しています。
次のステップとして、各領域のエージェントをさらに拡張し、
企業や研究者がそれぞれの分野で「自分専用のAI」を持てる時代をつくります。