面白いニュースが入ってきました。
オランダを拠点とするベンチャー企業のQphoXが2.5億円程度の資金調達を達成。今後量子コンピュータと量子インターネットを接続するという事業を展開すると語っています。
セキュリティを確保しながら量子の性質を使って通信を行う量子通信やそれを拡張した量子インターネットと、演算を行う量子コンピュータはこれまで別々に開発が進んでいましたが、近年例えば電子を利用して計算を行う超伝導量子ビットの量子状態を光に変換して通信をするというニュースがちらほら出ていました。
国内でもNTTさんがそのような超伝導の量子状態を量子メモリに書き出すなどニュースがありました。https://www.nii.ac.jp/news/release/2011/1013.html
今回はその量子インターネットと量子コンピュータの演算をつなぐ量子モデムの開発を行うベンチャー企業が本格的に産業化を目指して起業を始めたというものになります。
量子ビットがそこまで大きくない今、量子状態を転送するにしても小規模なものになりますが、それでも遠方と量子状態を共有できるようになれば、量子コンピュータ自体も大きな発展を行うことができるので、大変楽しみなニュースです。以上です。