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量子コンピュータ×化粧品開発──「実証止まり」からついに「発売」へ

Yuichiro Minato

2025/04/15 22:46

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量子コンピュータ×化粧品開発──「実証止まり」から「製品化」への一歩

量子コンピュータがいよいよ本格的な製品開発に使われ始めた──そう実感させられるニュースとして、最近大きな注目を集めているのがコーセーさんの取り組みです。

実際に2025年5月に販売が開始されます。開発期間中には今回出展されているOQCのCEOにもご協力頂きました。

プレスリリースをきっかけに、私たちのもとにも「どんな技術を使っているのか?」という質問以上に、どうやって社内でプロジェクトを立ち上げ、製品化まで持っていったのか、またクラウド環境の活用や社内教育はどうしているのかといった、実際に取り組むための体制づくりへの関心が一気に高まりました。

実は、これまでも量子コンピュータを使った「実証実験」レベルの取り組みは数多くありました。しかし、そこから先の「製品化」までこぎつけるケースはほとんどなかったのが実情です。だからこそ、コーセーさんのように量子計算を活用した成分設計や探索を経て、実際に商品をリリースしたというのは、多くの方にとって衝撃だったようです。

製品化のリアリティが見えてきた

最近の量子コンピュータ、とくにクラウド経由で使えるハイブリッド型の環境では、従来よりも格段に扱いやすく、性能も実用レベルに近づいています。特定の目的に特化すれば、もう「量子だから未来の話」という感覚ではなく、「来年には自社でもやれるかもしれない」というリアリティがあります。

だからこそ、「うちでも何か製品に使えないか」「PoCでは終わらせたくない」という声が急増しているのだと思います。

今、求められているのは“量子活用型プロジェクトチーム”

技術的な知識以上に重要なのが、どう人を巻き込み、プロジェクトを組織に根づかせるか。量子コンピュータを活用するためのチーム作り、教育、そしてクラウド活用の戦略こそが、次のステップだと感じています。

そして今回のような事例が現れることで、PoCから一歩踏み出す企業が確実に増えてくるはずです。
今後も、こうした量子応用と実務の接点について、引き続き共有していきます。

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