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量子の冬に突入しました!暖冬であることを祈ります!

Yuichiro Minato

2023/09/07 01:42

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現在、量子の冬に突入したとアメリカではもっぱらの話題です。日本で行われている組合せ最適化問題に関しては、アメリカではすでに脈なしと言うふうに認識されており、発展途上国を中心とする後進国に派生して行われている段階で米国ではほぼ活動はありません。次に、量子ゲートに関してもNISQと呼ばれるエラーありの量子コンピューターに関する計算は有用な計算ができないと言う事がでほぼ決着がついており、ほとんどの企業が収益に関して苦労していると思います。実際米国に上場している企業は、IonQという最新型のマシンを扱う企業以外は株価が非常に低迷しており、上場株の10分の1の株価となっています。一瞬盛り返すかと思いきや、実際また下がり始めており、上場廃止ボーダーラインの1ドル近辺で攻防していると言う状態になっています。 これは主に量子コンピューターが技術的な優位性を持たず、商業的に成功していないと言うことを反映している事は間違いないと思います。

また昨日もう一つのニュースが出ました。アメリカのボストンを拠点とするアメリカを代表する量子機械学習のベンチャー企業Zapataが、量子の看板を取り下げ生成AIとして再出発することでSPAC上場すると言うニュースが出ました。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-09-06/michael-andretti-s-spac-finds-tech-target-in-zapata-ai?in_source=embedded-checkout-banner

Zapata Computingはアメリカを代表する量子機械学習のベンチャー企業で、非常に高度な技術を持っています。そもそもVQEと呼ばれる量子ゲートの代表的なアルゴリズムはこの会社のメンバーが作ったものです。それほど量子コンピューターのソフトウェアを根幹から支える企業が大きく方針転換をし、生成AIとしてZapataAIという看板で再出発すると言うことが非常に話題となっています。

現在の量子コンピューター企業は株価が低迷しており、ソフトウェアに関しても特に計算できるものがありません。ニュースでよく取り上げられるような、材料科学や金融や最適化問題と言うものは全て誇大広告と切り捨てられ、実際には計算できないものの、将来的には理論的に計算できるのではないかと言うような言節で広められています。

そうしたものを実際の企業が使ってみると、実際には使えないのだなということに気がついた為に幻滅期に突入したというのが現在の状況です。これらはもともとできたわけではなく、もともとできなかったものができるんではないかと言うことで単に期待されていたが、実際にはできなかったと言うことで、AIのように実際にできると言うものとは大きく事情が異なります。 少しでも実際に成果がでていれば、期待感が持てるのですが、1度もできてないので期待感が全くないと言うものになっています。そうした中でこうした量子コンピュータ企業の生き残りは、ひたすら期待感に依存するものと、方針転換をして実際にお金を稼ぐと言う2つの方向性になっています。実際期待感にかけている企業としては米国のこれまでの量子コンピューティング企業だったのですが株価が低迷して存続が怪しいため、今回は非常に現実的にソフトウェア企業が機械学習のほうに方針転換をすることで生き残りをかけていると言うことになります。

量子業界の下方修正に関してはこちらの記事も参考になります。

思いの外伸びない量子コンピューティング市場 2027年に76億ドルに成長するとIDCが予測

https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2309/06/news057.html#utm_term=share_sp

はい、まともにソフトウェアはありません。そのため、ハードウェアに対する次世代型の量子コンピューターの実現が非常に期待されています。こうしたハードウェア分野においてより性能が高く誤りが少ない量子コンピュータを実現することで、新しいソフトウェアを作ることができるのではないかと言う期待感があります。そうした意味で2021-2022年段階でおいて、量子コンピューターは一旦の決着を見ており、次の10年にかけて、量子コンピュータを発展させるための次のフェーズに入っています。そうしたものを実際に牽引するのはソフトウェアではなくハードウェアとなっていますので、次世代型の中性原子やシリコン、そして光量子コンピューターなどの次のアーキテクチャのが非常に注目が高まっています。

弊社もきつくなるかと思いきや、たまたまGPUの波に乗って当たったので、量子ではなく、当面はGPUを中心に生き残りをかけていきたいと思います。全社員に一旦量子は忘れて機械学習を頑張れと伝達しています。以上です。

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