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[ポエム] 量子コンピュータ企業への期待とリターン、PMFなど

Yuichiro Minato

2024/08/04 06:11

こんにちは、基本的にはビジネス大変すぎて気持ちはネガティブな湊です。毎日ビジネスを回せるよう頑張ってます。

量子コンピュータ企業への期待とリターン

量子コンピュータは、計算能力の次なる飛躍を約束する技術として注目を集めています。従来のコンピュータが1と0のビットで情報を処理するのに対し、量子コンピュータは量子ビット(キュービット)を用い、これにより複雑な問題を驚異的な速度で解くことができるとされています。この技術が実用化されれば、医薬品の開発、金融モデリング、気候変動予測など、多岐にわたる分野で革命をもたらすことが期待されています。

しかし、現状では、プロダクト・マーケット・フィット(PMF)は遠い夢で、多くの企業が誇大広告に依存しているため、現実は健全とは言えません。収益を出している企業はわずかであり、このハイプ(過剰な期待)を撤回できない企業向けのサービスに終始しているため、中長期的なビジネスモデルが見えにくい状況です。

PMF(プロダクト・マーケット・フィット)と量子コンピュータ企業

プロダクト・マーケット・フィット(PMF)は、企業が市場に対して提供する製品やサービスが顧客のニーズに完全に合致する状態を指します。量子コンピュータ企業が成功するためには、このPMFを見つけることが重要です。現時点では、量子コンピュータが具体的にどのような問題に最も効果的に応用できるかを見極める段階にあります。

実際、現状では医薬品の分子シミュレーションや金融業界でのリスク管理、ポートフォリオの最適化といった分野において、量子コンピュータの優位性が確実に証明されているわけではありません。これらの応用において量子計算の真の価値が発揮される日が来ることを期待しつつも、多くの企業はまだ誇大広告に頼っているのが実情です。

投資家へのリターン

投資家にとって、量子コンピュータ企業は高リスク・高リターンの投資対象です。現在、多くのスタートアップ企業がこの分野で活動しており、その成長には大きな期待が寄せられています。しかし、成功する企業は限られるため、投資には慎重さが求められます。

その一方で、量子コンピュータが実用化され、商業的に成功すれば、そのリターンは計り知れません。技術の革新がもたらす利益は莫大であり、成功した企業は新たな市場を開拓し、既存の市場をも再定義する力を持つでしょう。しかし、現時点では収益を出している企業はわずかであり、多くの企業は中長期的なビジネスモデルを確立するまでに至っていません。

さらに、米国に上場している企業もかなり厳しい状況にあります。新技術がどんどん出るため、上場したとしても新規の技術に打ちのめされてしまい、回復の余地が全くない企業も見られます。このような環境では、技術の革新に追いつくために絶え間ない研究開発が求められ、それが企業の持続可能性を左右する重要な要素となっています。

地道な努力とPMFの追求

多くの企業は、資本金を切り崩しながら技術開発を進め、国からの補助金に頼っています。しかし、私たちはPMFを何とか見つけるために、作業時間を取られないように全力でPMFを追求する毎日です。それでも、資本がかなり消耗されるのが現実です。なんとか全体のシステムは組めていますが、気の遠くなる作業をコツコツと進めています。

あまり規模を大きくしすぎると赤字も大きくなるため、慎重に進める必要があります。量子コンピュータという分野はまだ謎が多く、手助けしてくれる人も少ないため、地道で厳しい作業が続きます。それでも、未来を見据えて一歩一歩進んでいくしかありません。

キラーアプリとハードウェアの重要性

この状況を脱却するためには、やはりキラーアプリとなるアプリケーション分野がキーになります。また、量子コンピュータではハードウェアの開発も重要であるため、両輪での粘り強い取り組みが必要であり、これがかなりの体力を奪います。アプリケーションについてはいくつかの提案がされていますが、現状私たちの目から見ても厳しいものが多いのが現実です。そのため、利益を出さないものを排除し、冷静かつ厳格に選定する必要があります。実はこれが最も難しい課題かもしれません。

組合せ最適化問題の課題

組合せ最適化問題は常に量子コンピュータとセットで語られますが、実際にはかなり状況が厳しいです。この分野を割り切れるかどうかは、私たちにとって大きな決断となります。現状では、この分野の進展は厳しいと見えていますが、研究としてはまだまだ行う余地のある分野ではあります。したがって、割り切りと継続のバランスを見極めることが重要です。

次世代ソフトの課題

また、現時点ではFTQC(Fault-Tolerant Quantum Computing)のアプリケーションも全く見えていないため、研究のためにやるのかビジネスのためにやるのか、この部分においても割り切りをする必要があります。

量子コンピュータ業界の前進

ある程度量子コンピュータ業界も定期的なブレイクスルーを通じて少しずつ前進しています。10年前と比べると比較にならないほどの発展を遂げています。計算の中身もだいぶ解明されてきましたが、それでもまだ分からない部分も多く、さらなる発展が求められています。これは非常に壮大な事業であり、一筋縄ではいきません。想定以上に壮大すぎて厳しい状況ですが、それでも前に進むしかありません。

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