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量子コンピュータや機械学習、データセンターのお仕事最前線。フリーランスも。

Yuichiro Minato

2024/05/02 13:22

とにかく業界変遷が早すぎて大変ですが、就職関連や進学についてかなりたくさんの相談がきます。大学進学についても相談があり、自社の状況から今後の展開を予想してみます。

まず今一番おすすめしてないのがコンピュータサイエンス、就職先としてはGAFAMを中心とするITエンジニアです。理由は明白で、ChatGPTなどのLLMの登場によって、ほとんどの作業が自動化されることとなってしまっています。とにかく生成速度も精度もどんどん上がっていて、今後給料の高いIT職の多くは仕事を追われるのではないかという雰囲気になっています。実際米国ではろくな噂を聞かず、レイオフというリストラが横行しています。

現時点で伸びているのは、量子コンピュータ関連のハードウェア全般です。ソフトウェアはいくつか分野があり、「アニーリング」、「NISQ」、「FTQC」と量子には大きく3つのソフトウェアがありますが、アニーリングとNISQは今後縮小傾向で、今後はFTQCが伸びると思います。ちょっと早めに手を出したい人はFTQCに備えましょう。位相推定とか振幅増幅とか教科書に載ってるやつです。アニーリングはQUBOで組合せ最適化を解くやつ、NISQはハイブリッドで変分計算ですが、この二つは仕事はだいぶ減ってきています。ハードウェア開発はかなり盛り上がっており、全国的に足りないと思いますので、量子コンピュータのハード開発に興味ある人は門戸を叩いてみてください。結構人手不足です。

あと伸びているのがデータセンター関連です。特に生成AIでのデータセンターが重要で、産総研のように量子コンピュータシミュレーション向けにGPUを導入するのも流行っていますので、GPUを活用したデータセンターソリューション全般は人が足りません。複数のマシンを統合して管理するようなオーケストレーションや、そもそもこれまではCPU+ストレージ+メモリの世界だったのでGPUに慣れていません。GPUは熱がかなり出ますので、これまでのマシンとはやはりちょっとノウハウが異なります。さらに今後は水冷管理に向かいますので、データセンターの設備もサーバーの設備もかなり違うものが要求されています。その派生で最近はデスクトップ機などもかなり熱の問題で相談がきます。データセンターも水冷設備や熱交換、チラーなどの冷却設備など、今までの空冷空調管理とは大きく変わります。床荷重など水冷を扱う際の問題点もあり、簡単には解決しないと思います。

LLMを中心とした機械学習も伸びています。こちらは言わずもがな。我々のような量子コンピュータのプログラミングであっても、生成AIができてしまいます。GPUの性能も上がりますし、データもこなれてきますし、モデルの性能もどんどん上がっていてこれまで論理的に考えてきたプログラミングの仕事はほとんどなくなりそうな勢いです。これに関しては批判的だった人も最近の性能向上の速度には目を見張るものがあるのではないでしょうか?それでも今後のGPUのロードマップを見る限りはどんどん性能が上がるので、どんどん仕事はなくなります。その代わりLLMを活用する仕事はまだまだ増えそうです。プロンプトエンジニアのようなプログラミングしないエンジニアの需要も高まっています。

フロントエンジニアはうちではかなり減りました。これまでのPoCでもjavascriptフレームワークでやっていましたが、Gradioを利用することでall pythonで描けるようになってしまって、各種の必要な理解が全く不要になってしまいました。自分でもへっぽこフルスタックからスタートして、html/css/js + phpやpythonを書いてコツコツシステム組んでた身からしたらエンジニアもきちんとフロントを作れるようになって欲しかったですが、バックエンドの

pythonに費やす時間が多すぎてhtmlなどを学んでもらう必要はないと最近では思います。PoCは100%Python Gradioで済んでしまうので、フロントの需要は減りそうです。ちなみに弊社は普段のプロダクトは、フロントはreact、バックエンドはgoで書いてもらってます。

全体的にトレンドが大きく変わってきていて2024年は大きな転換期になっています。とにかく次のトレンドに早く載った人が生き残れてそれ以外はきついみたいな感じになってきていますので、早めの対応をおすすめします。海外に負けてられないので、惜しみなく情報は出します!

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