正直よくわからない状態です。
1,冷却原子と量子シミュレーション
簡単に言うとD-Waveみたいなものですが、アナログの量子計算が少し出てきてます。ただ、やはり亜流なので量子ゲートのようには盛り上がりそうにはありませんが最初に必要なところには利用されそうな雰囲気?です。ただ、学習コストが量子アニーリングの比にならないくらい高いですが。けん引するのは冷却原子と呼ばれる最新の市場投入された量子コンピュータで、原子を使うのでフランスや米国主導です。量子ビット数が多いのが特徴といわれています。
2,超伝導はIBM一択
ほぼIBMしか聞きません。独壇場ですし、儲かる分野でもないと思うので国からの助成金や資金力で進んでいると思われます。性能面はIBMも発表している通りあまりQVよくありませんので最近は量子ビット数に進んでいます。実際今のQVだと計算してもほぼ計算結果でません。
3,上場ベンチャーの株価はどん底
Rigetti, IonQ, D-Waveのすべてが低迷しています。Rigetti/D-Waveは上場前にダウンラウンドをしていますが、公開株になってさらに下げています。IonQはヘッジファンドのスコーピオンキャピタルに性能面の懸念をレポートを出されて反論しましたが全く株価が浮上しません。上場時期がばらばらですが、IonQは一年前の1/5くらい、Rigettiは半年前から1/6くらい、D-Waveは上場したばかりですが既に60%程度になっています。
4,最高性能はハネウェル
今一番性能がいいのはハネウェルのイオントラップだと思いますが、量子ビット数は13-20くらいとまだ少ないです。
5,シミュレータはNVIDIA
マルチGPUシミュレータが発表されてから全世界ほぼcuQuantum一択になってきました。さらに性能が伸びるみたいです。シミュレータはあくまでも補助的ツールなのであまりそこで競う流れはなく、Google/IBM/Amazonなども素直に採用しているようです。
6,理論面は誤り訂正
誤り訂正理論をとにかくよくみます。
7,アプリは量子機械学習
量子機械学習以外あんまりみないですね。一時期はやった量子化学計算は去年からほとんど見なくなりました。金融シミュレーションの振幅推定も全く聞かないですね。
8,人材育成とビジネス応用
全世界で人材育成はかなり積極的に感じます。代わりに企業のビジネス応用はちょっと後退している気がします。
9,光量子計算は、、、
全く流行ってないです。個人的には技術は好きですが、計算分野でのビジネス応用の流れが全く出来上がってこないです。暗号や通信がやはり強いです。そっちのニュースは毎日のように聞きます。
10,ベンチャー投資
人気のある企業に集中しているように見えます。結構欧米の有名ベンチャーでも平気で消えるようになってきました。小さいところもかなり厳しそうです。
11,半導体量子
最近インテルがシリコン型に急にやる気を出してます。
12,中国
最近中国の量子計算系の話をよく聞きます。TIKTOKでも量子コンピュータのチームがあって論文を発表してますし、Baiduなどもかなり力を入れてて論文も一部米国を抜いてトップレベルのものが増えてる気がします。
13、デスクトップ
デスクトップ型の2量子ビットの量子コンピュータが深センの企業から日本の企業経由で販売が始まるかもとのことです。100万円前後になるようですので、興味ある人も増えそうです。
まとめ
正直よくわかりませんが、
ハードウェアは超伝導はIBM、イオントラップはハネウェルがいい感じです。市場投入され冷却原子競争がはじまり、インテル主導でシリコンが少し出てきました。
理論・アプリ面では誤り訂正や量子機械学習が盛んでそれ以外はあまり聞かなくなりました。ビジネス応用は以前よりは控えめで冷静に予算を絞る企業も増えてきた感じです。高校大学や企業での教育面での取り組みが増えてきていています。光量子は計算よりも通信や暗号をよく聞きます。ベンチャー投資は一部の有名どころに集中しています。中国もハード・ソフト両方ともかなり進んでいて、デスクトップ型もできているので輸入が始まるようです。以上です。