世界の最先端を走るイオントラップ型量子コンピュータのIonQが新しい64量子ビットのデモンストレーションを行いました。最新の技術はRMQAと呼ばれる再構成可能なイオンで構成された16量子ビットの塊を4つつかい、それを2つずつ混ぜて32量子ビットとしてオペレーション、また分離させて16量子ビットの塊を自由に移動させるという技術です。
これによってワンチップ上で数百という量子ビットを扱うことができるうえ、将来的なマルチチップにも対応し、より多くの量子ビットを扱うロードマップをより説得力の高いものにしています。
https://ionq.com/news/august-25-2021-reconfigurable-multicore-quantum-architecture
動画は、
https://www.youtube.com/watch?v=yvzU748e0V4
となっており、16量子ビットの塊を2つつなげることにより、32量子ビット全結合を作り、それをまた16*2に分離して、再構成するということで複雑で接続数の多い計算を実行するということになります。イオントラップはコヒーレンスタイムが長いのでこのような操作が可能になるようです。
今回の発表は全く予期せぬハードウェアの進捗で、次世代型32量子ビット全結合マシンと合わせて、量子ビット数の増加がとても期待できる技術です。以上です。