こんにちは、量子コンピュータ業界は完全にフェーズが変わりましたね。
今回紹介するのは先日NY証券取引所に上場したIonQから、Natureに誤り訂正を実機で行った論文の登場です。
Fault-tolerant control of an error-corrected qubit
https://www.nature.com/articles/s41586-021-03928-y
IonQによる紹介はこちら
https://ionq.com/news/october-11-2021-ionq-and-umd-demonstrate-error-correction
こちらの論文は以前プレプリントにも登場していましたが、従来必要と見込まれていたよりもかなり少ない数の量子ビット数で、
誤り訂正を行ったというものになり、Natureに掲載されています。
13量子ビットを利用して論理量子ビット1つを作ることに成功しています。IonQは事業化においても今後16量子ビットで1論理量子ビットのマシンを投入することをアナウンスしており、今後NISQマシンと並行して本格的にFTQC向けのマシンが登場することになります。
これまでは理論的には提唱はされていましたが、実機での実行と実現はかなり大きな目標を達成しましたので、ますますFTQCが加速するでしょう。同様の実験は最近別のイオントラップ方式のハネウェルも実現してますので、査読誌への掲載がみこまれます。
FTQC向けのビジネスも加速していますので、みんなで量子コンピュータ頑張りましょう。以上です。