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量子の冬を乗り越えろ

Yuichiro Minato

2023/04/12 08:47

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2023年4月です。

結構気がついている方もいらっしゃいますが、量子コンピュータは現状使い物になりません。なので、世界中で量子の冬と呼ばれる不景気が起こっています。大規模に調達しながら結果がきちんと出せずに苦労している企業やベンチャーが多く、何よりそれをビジネスに活用しようとしていたユーザー企業に失望が広がっています。

では、技術開発できればそれが解決されるかというとそういうわけにもいきません。ビジネスの基本は3年5年と言われており、その間に一定の成果と事業化を見出さなければいけませんが、量子コンピュータの現在のNISQの性能があまり良くなく、次に実用的になるのが20年後と言われています。なので流石に待てないという企業が増えています。

では、どうすればいいのでしょうか。量子ゲートNISQに関してはあまりにも成果が出ないため、アプリケーション領域における成果は量子機械学習を除いてほぼ全滅状態で、その量子機械学習もだいぶ怪しい感じになっており、ハードウェア不在・ソフトウェア不在となっています。

各社は撤退気味の企業が増えており、投資をしても回収できないことに気がつき始めています。量子アニーリング・量子ゲート共に積極投資をして資金豊富な企業以外は結構方向性に迷う企業も多く、業績も振るわず株価も低迷しています。

かといって辞めるわけにもいかないので、細く長くという形で予算を大幅に削る企業が増えています。また、ChatGPTのように注目すべき技術が機械学習分野から出ているためにそちらに予算の鞍替えをする企業が激増しているのが現在の全世界の現状です。

弊社でもこの量子の冬を乗り越えるのは難しいと感じており、量子古典ハイブリッドでの機械学習を中心に絞り、GPUを利用した量子計算や機械学習への応用にシフトをすることをお勧めしています。

GPUを持っていればとりあえず当面は色々乗り越えられそうです。ユーザー企業にとって死活問題です。この市況で量子コンピュータに多額投資できますか?今年方向性の選択を誤ると大きな損害が出そうです。

基礎研究への投資はそれなりに覚悟が必要です。それも重要なので基礎研究への投資時期とも言えます。

以上です。

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