ということで、今回が最後ですが、具体的な気候変動について参考になる資料を列挙します。
PsiQuantum、量子コンピューティングを気候変動対策に活用する子会社「Qlimate」を設立
会社まで立ててしまうのですね。光量子コンピュータを作るPsiQuantumが気候変動に関しての会社を設立しています。内容は、
Qlimate
基本的にはPsiQuantumの会社の方向性に沿うように将来的な誤り耐性量子コンピュータを想定した量子化学計算などの材料系の話でした。
次は米国の気候関連を解決するグループでQ4Climateです。
Q4Climate
様々な有識者が集まり、論文も出しています。
Quantum technologies for climate change: Preliminary assessment
https://arxiv.org/abs/2107.05362
また、下記のようなチャレンジがDeloitte Consulingで行われました。
Deloitte Consulting社、航空機による気候変動の影響を最適化する「量子気候チャレンジ」を開催
実際のチャレンジや動画などは下記のページから見れます。
https://app.ekipa.de/challenges/deloitte-quantum/brief
次はBCGです。こちらも比較的分類されわかりやすかったです。
A Quantum Advantage in Fighting Climate Change
https://www.bcg.com/ja-jp/publications/2020/quantum-advantage-fighting-climate-change
参考になる図が多かったです。
最後は量子機械学習です。
Rigetti が量子機械学習で予測気象モデリングを強化
論文はこちらでした。
Synthetic weather radar using hybrid quantum-classical machine learning
https://arxiv.org/abs/2111.15605
今風の感じで量子機械学習を使って気象予測です。
全体的には、量子化学系の材料、交通などの最適化、気象予測などのAIの3つの分野に分かれたかなと思います。今後日本でもこういうのが流行るのかわかりませんが、黎明期ですのでまだ量子をつかったなんかはこれからかなと思いました。テーマとしてはある程度盛り上がろうとしている感じを受けました。興味ある方はぜひ。