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量子コンピュータ業界がリセットされると次はどうなるのか?

Yuichiro Minato

2024/04/19 05:58

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次は面白くなります。これまでのエラーが多い量子コンピュータNISQの計算は、ハイブリッドと言って、交互に計算をします。

適当に計算をしてから集計をして、それを直しながらやるので、あまり量子の力を使うことができません。

一方で、エラーが少ないFTQCの計算は、存分に不思議な量子の重ね合わせやもつれを使いこなすことができて、長い計算ができるので量子の力をふんだんに使うことができます。

これまでのNISQでのハイブリッド計算は課題が多いことが近年わかり、沢山何度も似たようなことを計算するのに手間がかかったり、集計のコストがかかったり、適当にやって何回もやり直さないといけないので無駄が多く、速度も上がりません。

一方新しいFTQCは、その繰り返しをなるべく行わないようにソフトウェアを量子にチューニングするので本格的な量子コンピュータに大きく近づきます。量子コンピュータの醍醐味であるのは、波動性で、これまでのコンピュータは粒子と波動の二面性を使うと言う計算はできませんでした。

NISQでは、一応波動性も使うのですが、すぐに古典と言って既存のコンピュータで集計をしてしまうため、複雑な波動の計算ができないと言う課題がありました。近年まではこの複雑な計算がなくてもある程度計算できるのではないかと期待の上で研究開発されていましたが、あまりメリットがなかったので、本格的な量子の計算を行おうと言う機運が。

今回量子コンピュータではFTQCに向けて量子の性質をふんだんに使い、この波動性(位相などの情報が使える)を活用することによって現在のコンピュータでできない計算を探求する機会がようやくやってきたと言う点においても大きな転換点となります。

短い計算をすぐに既存計算で集計する計算と、複雑な波動性を使って複雑な計算をすると言うのは全く異なるソフトウェアになります。NISQよりもかなり難易度が上がりますが、面白くなりそうですね!

もちろんNISQの知識も多少は使えますが、すでにそう言うのは体系化され始めているので学ぶのは簡単です。難しいのはこれから未知の本当に量子コンピュータを使いこなす人材を育成することです。

この計算は量子コンピュータの理想でようやく達成されたマイルストーンなので予想より早いですが、本格的な量子の時代の到来でワクワクしますね。

以上です。

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