昨日、HPC業界の方から「今後HPCは量子コンピュータの参入によってどう変わっていくのか」という質問を受けました。
結論として、現時点で見えているのは 「HPCムラ社会と量子コンピュータムラ社会が統合されても、業界の本質はあまり変わらない」 ということです。
なぜなら、技術以上に重要なのは「人」であり、人が変わらない限り業界そのものも変わらないからです。実際、計算手法についても両者は似通っており、量子計算が加わったとしても劇的な変化が生まれているわけではありません。
そのため、今のところ「新しい風が強く吹いている」というよりも、既存のHPC業界の延長線上に量子コンピュータが取り込まれているように見えます。
技術革新そのものは確かに進んでいますが、最終的に業界を変えるのは「人の意識」や「人の動き」であることを改めて感じました。
こうした現状に課題感を感じる場合には、やはり単に人が変わるだけなので、転職したほうがいいと思います。安心する場合には留まるのが良いと思います。