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量子コンピュータベンチャーの作り方

Yuichiro Minato

2021/02/07 05:04

はじめに

ようやく最近量子コンピュータのベンチャーを立ち上げたいという若者や大学生が出てきました。彼らの若さとやる気に応じて、ベンチャーの始め方をここに書きます。これから参入してもまだまだ追いつき追い越せる状況だと思いますので、がんばってください。

立ち上げるには

商業登記すれば立ち上がります。手続きには多少のお金が必要ですので、アルバイトなどで30万円程度は貯めておきましょう。住所と人間が1人いればすぐ登記できます。僕も最初は一人でした。最初の30万円は親戚のおじさんから借りました。

資本金

資本金は最初に入れるお金です。多ければ多いほど越したことありませんが、一般的には100-3000万円くらいだと思います。資本金を元手に事業をしますので、節約をしましょう。現金がない場合には現物にするとか、借り入れをするとかいろいろあります。

運営費

運営費用は問題です。ランニングコストがなくなると資金調達をしなくてはいけません。事業のコストを節約するためにも家賃と人件費が問題になります。実家の人は実家でコストダウンし、家賃は間借りをするなど節約しましょう。最近はリモートでも大丈夫です。

研究費など

なるべく大学とかと連携をしてやるべきではないでしょうか。弊社は大学の支援がないのでその点大変ですが、色々助けてもらってます。研究室がついてると楽そうです。大学の支援がない場合には、ガッツビジネス中心でもいいと思います。

人材

基本友達です。いい人は根気よく探しましょう。人件費がたくさんかかるので、最初は頑張るしかないですが、調達をするか、利益を出す以外はありません。それ以外の選択肢は現在ありませんので、迷うことなく進めるべきです。仲悪くなると後味悪いので、相手を気にしない包容力が大事です。

技術

一番大事です。理系ベンチャーは技術が全てです。朝から晩まで論文を読みながら事業を進めます。社長も論文読んで実装、社員が病欠の時は代わりに実装、最後の砦は社長です。

庶務

社長が根性でやります。余裕がでたら事務を雇います。事務を雇う余裕があったらプロダクトに回したいので初期は根性でやります。最近は簡単なWebサービスやツールなどもありますので、安いものはどんどん活用しましょう。

ツール

一番大事なのはslackです。次に大事なのはGsuiteかoffice365だとおもいます。slackで連絡を取り、コードを共有しながら開発を進めます。

ソフトハード

ハードウェアで起業したい人はそこそこ覚悟が決まった人なので、調達含めて頑張る必要がありますが、そこまで覚悟が決まっていればあまりいうことありません。ソフトウェアで勝負するのが普通なので、自分が得意な分野を攻めましょう。

現在量子コンピュータで進出できるソフトウェア分野は、

1、量子化学計算

2、組合せ最適化問題

3、量子機械学習

となっています。

実機

実機は調達できます。海外大手と組む際にはお金よりも実績とクライアントになります。実力をつけるかコネで頑張るしかありません。実績が何よりです。実績がつくまでは技術でいいアプリケーションを作ります。

実績づくり

一朝一夕にできるものではありませんが、なるべく知り合いや大学から仕事を回してもらいます。根性でやる場合には五年ほどかかることもあります。。。

調達

少しサンプルプログラムと実績が積み重なってくると調達があります。それか初期に調達します。量子コンピュータベンチャーなら初期300か3000万でしょうか。頑張ればなんとかなると思います。

調達先は、

・VC

・CVC

・事業会社

がメインでしょうか。業務形態とサービス、シナジーによって決めます。VCはほぼ純投資。事業会社はシナジーメイン。CVCは中間です。評価額は事業会社の方が高めにつきます。

量子コンピュータ分野は調達をお勧めします。とにかく技術進捗が早いので時間を買うことをお勧めします。

プログラミング言語

ミドルウェアで低級言語をやるのはアリですが、アプリとなると普通はpythonをつかいます。アプリを作る際には基本的にはSDKを選んでアプリを作ります。もちろん根性でフルスクラッチでもいいです。

年齢

事業経験がある人は事業計画面で優位です。逆に若さがあると技術面で有利です。それぞれ有利なところが違うので、それぞれ年齢の利点を活かしましょう。技術で勝負できるのは35歳までです。

事業計画

事業計画は大事です。売り上げと収益予測をつけながら、将来に収益を持っていくのか、手前に設定するかですが、量子コンピュータの場合には必然的に将来に収益がつきます。実力があるほど手前に収益ポイントを設定できます。

アクセラレータ

スタートアップは支援が欠かせません。できるだけたくさんのアクセラレータプログラムに応募して支援を受けるべきです。気に入ったものはきちんと受けておきましょう。大変助かります。

イベント

connpassというのが理系は使えます。これとqiitaがあれば起業できます。connpassで人を集めて、qiitaで情報公開します。海外対応する場合には別の方法が必要です。

時期

早ければ早いほど勝ちます。

ウェブサイト

サービスと企業概要をかき、ニュースを掲載します。無駄な機能はあまりいりません。最終的には実績が全てです。

最後に

量子コンピュータのベンチャーは特別なものではなくなってきました。あと日本から3社くらい出てもいいと思います。がんばりましょう。量子コンピュータベンチャーが特別なものと思っている間は技術が足りません。技術を磨いていけると思ったら起業しましょう。

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