量子コンピューターと機械学習のイベントですが、少しまとめをしたいと思います。最初に会の目的などを再確認したいと思います。
近年の量子コンピュータは古典コンピュータとハイブリッドで使う計算はなかなか精度が出にくいと言うことが問題になって下火になっています。その代わりにFTQCと呼ばれる誤り訂正をきちっと実装すると言うことが求められていますが、最近米国ではそうした誤り訂正が実現されつつあり、急激に開発が進んでいます。そのため、私たち量子コンピュータ行ってる立場としても、新しい技術への適応が求められています。そうしたものを取り入れながら、既存の機械学習のアプリケーション年の優位性をきちっと事業に生かすと言う所の人材育成と言うところをしたいと考えています。
ハーバード大学、QuEra、MIT、NIST/メリーランド大学が、48個の論理量子ビットを用いて誤り訂正量子アルゴリズムを実現し、量子コンピューティングの新時代を先導[QuEra Computing Inc.]
https://www.nikkei.com/compass/content/PRTKDB000000001_000134275/preview
私たちが取り組んでいるのは、主にAI機械学習の最先端分野になっています。量子コンピューターと機械学習も最新的なモデルを使うことにより新しい問題を解くことができるなっていますので、どんどん新しいモデルを取り入れたいところですが、なかなかコミュニティーと言うのも日本では遅れが生じていると思います。そうした中で、量子コンピュータや機械学習を統合して学ぶことによって無駄なく最新情報を取り入れたいと考えています。
少し事業面での紹介したいと思います。私たちは事業としては量子コンピュータや機械学習のクラウドサービスを提供しています。その背景のバックエンドにはマシンがあり、そのマシンは主にGPUを利用しています。量子コンピューティングと機械学習両方においてGPUを利用すると言うことができるため、NVIDIAのcuQuantumを利用した新しい量子コンピューティングと機械学習の融合を計っています。 機械学習面では、PyTorch TensorFlow JAXなどのライブラリを利用しています。
https://developer.nvidia.com/cuquantum-sdk
GPUにおいては、サーバサイドに顧客提供するようなHPCをT4, V100, A100, H100中心に提供しています。また社内向けはそれだけではリソースが足りませんので、コンシューマ向けのGPU(主にRTX4090)などを利用してそれらを水冷化し、なるべくたくさん計算資源を確保できるように頑張っています。
サービス面でのデータセンターの提供も強化しています。最近ではエクイニクスさんの有明のTY11に弊社のGPUサーバーを設置しました。今後、インターネットもしくは閉域経由でのセキュアな量子コンピューティング、および機械学習開発環境を提供することができます。
弊社ではそのようなGPUソリューションの他に本物の量子コンピュータも自社での研究を行っています。こちらは外部公開するか未定ですが、半導体を利用した新しい量子コンピュータを開発することにより、近い将来小型で高性能の量子コンピュータの開発が行えることを実証し始めています。
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20231213-2840697/
このイベントは今後どんどん上級者向けのイベントとして行っていきますが、初心者向け・初級者向けのイベントやサービスも外部で提供をしているところに協力をしています。量子コンピュータ向けの資格認定などは日本量子コンピューティング協会にお任せしています。
また、1年後には社外に出そうと思っていますが、初心者・初級者向けの量子コンピュータ&AIのスクールを立ち上げました。Quanta。
ということで、どんどん量子とAIを学習しましょう!
今後は初心者・初級者向けのイベントと中級・上級者向けのイベントの両方を分けて開催します。