こんにちは。最近日本では量子コンピューターを使ってみたものの思っていたような性能が出ないため、企業の間から「量子疲れ」とも言えるような現象が起きています。大体の相談は同じで「量子コンピュータはすごい性能がある」と言われていたのに大したことができない。そして10年後20年後に備えてくださいと言われるものの、企業としてはそのようなスパンでの投資はできないと言うものです。すでに大きな投資をしてしまっている企業も多く、そうした資金を回収をどうすればいいかと言うのを悩んでいると言うのも聞きます。 なので、やめるにやめられないと言うよくあるパターンに陥ってます。
実際こうした話と言うのは、量子コンピューター以前に量子アニーリングでも起きていたので、弊社では積極的にそういった対策をとっていましたが、ほとんどの企業やプレイヤーは量子アニーリングと量子ゲートのプレイヤーは違うため、全く同じトラブルが起きているようです。 このような事態に対して根本的な対策はなく、基本的には予算を絞って人を絞り、他の分野に人をあてがって、量子分野は辞めないけど、細く長くを継続するしかないと思います。現場では2030年以降の実用化となっているため、量子コンピュータを利用して、ユーザ企業が恩恵を受ける事はほぼないでしょう。 弊社のクライアントでも非常に賢く予算運用をしてらっしゃる企業様は量子コンピューターから生成AIと人材を振替を出しております。かといって、量子コンピューターは止められないので、必要最低限の人材と予算で回すと言うような効率的なことをやってらっしゃる企業様が1年前から増えています。
そもそも、弊社内でもそうした需要に応えるべく、弊社の人材自体も量子コンピューター20%と古典機械学習80%と言う割合でのエフォートに切り替えております。 そうしなければ費やしたお金を回収することはできません。多くの場合、こうしたつけすぎた予算の惰性的な運用に乗ろうとする方々もいらっしゃいますが、そうしたものは毅然と対応するしかありません。
そうした中すでに世界では次のステージへと量子コンピュータはすすんでいます。中性原子などの量子ビットが多く実装でき改善されているマシンは100量子ビット以上から10,000量子ビット位が実現し始めています。そのためそうした技術を利用してできる、次の世代の量子コンピューターの姿が見えてきました。また誤り訂正に関しても非常に多くの会議や技術進捗があり多くの場合がそうした次世代の量子コンピューターの基礎技術の発展に待っています。
そのためこうした第一世代のブームである量子アニーリングや第二世代の量子ゲートの誤りあり量子コンピューターNISQの時代は完全に過ぎ去ったと言えるでしょう。企業として見るのはそうした細く長く予算を抑えてきた先にあるのは、新しい基礎技術に根ざした新しい量子コンピューター分野です。日本ではなかなかそうした次の世代を見ることなく、現在企業は量子アニーリングやNISQに取り掛かっていると思います。
世界では全く新しい量子コンピューターの世界が切り開き始めています。そうした新しい分野に乗り込み、最先端を取得することで利益を得られると思います。以上です。