こんにちは、いまだに量子コンピュータが好きな人がいたらオタクです。数年前からコンスタントにトレンドをお伝えしていますが、相変わらず落ち着かない業界です。
最適化計算は冷却原子マシンが登場250量子ビットこえる
最適化計算で289量子ビットでのqaoaが登場、完全な量子ゲートではないですが少しプログラマブルな量子シミュレーションと呼ばれる手法です。冷却原子は特殊な原子で計算するタイプです。2024年には1000量子ビットの量子ゲート量子コンピューターが登場予定です。
光マシンが来る
今まさに光量子コンピューターが流行り始めています。光量子コンピューターの計算手法は2種類あり1つは量子ゲート方式の普通の量子コンピューターと同じ計算もう一つは光量子コンピューターの特徴であるアナログ性を利用した連続量光計算です。どちらの方式も有力方式となっており前者は現在の量子コンピューターのアプリケーションを使えますし後者は新しく量子通信や量子インターネット等に使うことができます。メインはシリコンフォトニクスと呼ばれるチップ化されており世界中で販売が始まっている企業もあります。
ソフトウェアはいまいちぱっとしない
正直ソフトウェアはいまいちぱっとしません。量子コンピュータは基本的には箱物産業なのでソフトウェアは後から探すような感じになってしまっていますが、いまだに量子コンピューターで有用な計算ができそうな感じはありません。
世間一般的には材料計算だとか最適化計算だとかが使えると期待されていますか実際に現場では多少の開発は進んでいますか実用的に使えるには程遠いと言う状況です。さらに最近は探索範囲もかなり狭まってしまってきているので最後の砦となっていた量子機械学習に関してもあまりぱっとしない結果となっていて業界全体が現在の量子コンピューターでは大した計算ができないと言う結論に達しつつあると言う状況です。
そうなるとソフト業界はあまり盛り上がりを見せず現在の投資は多くはハードウェア業界のほうに進んでいると思います。今後は正直よく解りませんので今後の新しい流れを期待したいと思います。
量子コンピューターベンチャーの新陳代謝
全世界では現在の量子コンピューターを使ったソフトウェアの開発が期待はずれだったこともあり、ハードウェアもいまいちぱっとしないため、新しい量子コンピューターベンチャが立ち上がり、2017年前後に投資が進んだ量子コンピューターベンチャは新陳代謝の一環として解散や統合の流れとなっています。
このように量子コンピュータ業界はものすごい勢いで誤り訂正に進んでおり、誤り訂正なしではうまくいかないような雰囲気となってきました。以上です。