量子コンピュータは、量子力学の特徴である「重ね合わせ」や「もつれ」といった現象を利用するだけでなく、基本的な計算機としての古典計算能力も内包しています。
現時点では動作速度こそ遅いものの、もし将来的に電力をほとんど消費せず古典計算を再現できる量子計算機が実現すれば、それは計算機の歴史を根本から変える技術になるでしょう。
私自身、半導体量子コンピュータの開発に携わる中で、この可能性に強い魅力を感じています。
そんな中で今回は、**ビネットアンドクラリティ(Vignette & Clarity)**さんの素晴らしい記事をご紹介します。
こちらの記事では、量子ゲートを使って古典的な論理演算を再現し、7セグメントLEDの点灯回路を量子回路として実装するという実験的な内容が紹介されています。
つまり、量子回路を通じて「古典回路を再構築する」試みです。
🔗 量子ゲートで7セグメントLEDを作る(③セグメント統合編)
量子と古典の融合というテーマに興味のある方、また量子コンピュータの“計算機としての本質”を考えたい方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。