こんにちは。先日は広島で初の量子教育勉強会を行いました。その時の様子がとても良かったので、レポートしたいと思います。開催は23年10月6日の14時からです。平日に関わらずたくさんのかたに来ていただきました。
全国47都道府県の量子教育を行おうと思ったきっかけは、東京近辺に量子関連の話題が集中しすぎていて、地方で量子コンピュータをやりたくても周りにやってる人がいないと言うような相談を受けたのがきっかけでした。 確かに、現在はインターネットやYouTubeなどで簡単に量子コンピューターの情報を手に入れることができます。しかし実際に周りにあまり人がいない場合には、自分自身のモチベーションとしてそれを継続することがかなり難しいです。そういった意味でも量子コンピューターと言う話題にみんなで取り掛かると言う仲間意識が芽生えるといいなと思いました。
今回は初の広島県と言うことで、実は中国地方。そして四国地方に関しては量子コンピュータは手薄でした。しかし今回広島県のデジタルソリューション株式会社様がNVIDIA / MACNICAのイベントを通じて参加表明していただいたため、急遽私たちもブルーキャット、そして日本量子コンピューティング協会、ともども広島に出向いて講演を行って参りました。デジタルソリューション株式会社様ありがとうございました。
現在国の量子戦略として量子人材一千万人を掲げています。 量子戦略一千万人のマイルストーンとして日々私たちも人材育成に取り掛かっています。その途中過程として、日本量子コンピューティング協会として検定等をあつかっているというのが現状です。量子アニーリングや量子ゲートなど多くのユーザが自分の実力を確認すると言う意味で検定や認定を今年は非常に重要に扱っています。
今回お邪魔したのは広島県のデジタルソリューション株式会社様のセミナールームでおこないました。構成は2部構成となっていて、第1部が日本量子コンピューティング協会に関する協会の活動や教育の内容です。日本量子コンピューティング協会は、現在人材育成の入り口として、各産業や教育分野で人材を供給する入り口としての役目を果たしています。 そうした入り口がなければ、難しい研究や大学の話、または資金が豊富で量子コンピューティングの取り組みに積極的な大手企業のみしか量子コンピュータを扱うことができません。そうした中、現在、急激に広がっている量子コンピューティングの初級者初学者を中心として、人材育成の入り口として、そうしたプロフェッショナルの登竜門としての役割を期待してされているのが協会です。
協会からは、メディアや検定や講演活動などの紹介が行われ、日本のみならず海外、主に東南アジアからも多くの問い合わせをいただいており、すでに英語版など多くの教材の活動が進んでいることが発表されました。日本国内でもまんべんなく様々な地域で並行的に量子教育が行われており、順調に人材輩出が進んでいます。
人材教育だけでなく、設備面での取り組みも発表されました。長大様の量子コンピューターの活用したデータセンターへの取り組みについて、量子コンピューターそのものの実装はまだですが、high-performanceコンピューティングと呼ばれる量子コンピューターをシミュレーションする仕組みを各自治体と導入するような仕組みと言うのも発表されました。人材育成だけでなく、実際の社会応用にも適応できるような取り組みを通じてより量子コンピューターの産業化を強く意識できるような仕組みとなっていると思いました。
後半の2部は ブルーキャットから量子コンピュータの一般的な話についてとなります。まだまだ量子コンピューターの認知度は低いです。そのため量子を使った新しいコンピューターがどう産業化できるのかと言うイメージがあまりないと思います。現在の半導体の微細化集積化のサイズが限界に近づいており、それよりも小さくなると量子コンピュータが必要であると言うようなことをお話ししました。また、量子コンピューターのアプリケーション開発は多くの設備や環境が整っていますので、誰でも行うことができます。そのため、そのような仕組みと使い方についてのレクチャーを行いました。また、そうしたアプリケーションを使うことによってどういったメリットがあるのかと言うところの 具体的な事例の紹介についても行いました。 こうした量子コンピューターの入り口部分を再確認しながら、最新情報についてどの程度まで進んでいるのか、企業にとってはどういう風に使ってどういう風に発信すればいいかというのが1番の興味どころかと思います。
第一部第二部ともに1時間ずつ合計2時間で講演会が終了しました。その後は名刺交換や疑問、質問、雑談などでしたが、その中で思ったのが広島においてもすでに量子のマシンなどを使った理論的な実証や実験プログラミングなどを行っている方が結構いらっしゃいました。これは飛騨高山での講演会でも同様なのですが、すでに日本全国においてYouTubeやブログ記事などを参考にして、自分自身で量子に取り掛かっている方がかなりいらっしゃいました。 そこから先の応用面やチームワークと言うところに、今後は課題があると思いました。 今後は、個人として技術を習得すると言う認定や検定制度の次に企業として、そして地域としてどのように量子技術に向かい合い技術習得し、それをきちっと経済的な活動に落とし込むかと言うようなお嫁に関しても、すぐに広島に関しても重要かと思いました。こちらはすでに多くの事例がありますので、そうした事例を一つ一つ 地域で実践していくと言うことが全国的な知名度や取り組みの重要なところかと思います。
現在は多くのSNSや動画などで全世界どこでも同じような情報の取得が可能になっています。そのため行動に移すということが重要ですが、そのためにはなかなか環境や仲間意識と言うところが追いついてないと言うようなことがわかりました。そうしたところを今後はより重点的にサポートして、地域単体で量子を習得し、国にアピールできるような形になれば良いのではないかなと感じました。以上です。
デジタルソリューション株式会社様のウェブサイト