量子コンピュータ業界はいろいろ注目されていますが、実際働くとしてどうなんでしょうか。そのスキルは将来的には生きるんでしょうか。弊社の流れをベースに紹介します。
どうやって就職するのか。
最近は各社募集をしています。提供企業とユーザー企業の二つに分かれますが、今は提供企業側の募集が多いように見えます。ユーザー企業側も一時期募集をかけていたところもありますが、最近は少なくなった気がします。おそらく儲からないのと社内人材育成がある程度うまく行った結果外部から雇う必要がなくなったのかもしれません。
この辺りに載ってます。(2022/4/20現在)
給料は?
以前うちの会社で燃えかかったことがあり、年600万は低いという人がいます。しかし、実際は国内は400万くらいの採用が一般的かと思います。これもすべて儲からないからです。炎上騒動があってから、各社上限を増やしています。ただ、現実的には低いと思います。
仕事内容は?
ソフトウェアはアルゴリズムやツール開発、ハードウェアはハード開発です。基本的には国の資金でやることが多いと思います。
将来性は?
正直よくわかりません。2014年から事業化していますが、当時は量子アニーリングでした。今はあまり聞かないです。今度は量子ゲートNISQといっていますが、海外ではすでに整理が始まっていますので。
blueqat社の採用は?
弊社の採用はひと段落付きました。海外と国内での採用を行いました。今は採用していません。
仕事内容は?その2
弊社はソフトウェア中心なので自宅でひたすらソフトウェアを更新です。セキュリティが必要な場合には特定マシンからのアクセスなど物理的な移動が必要に。
福利厚生?
各種保険、経費、健康診断など一通りそろっています。基本的には体調管理を最優先しています。入社時の手続きはオンラインと郵送で完了します。
マシン
セキュリティはクラウド側でとっています。OSSの開発なども多く、マシンは個人で購入するか会社から支給で人によってやりたいようにやってもらってます。ただ、最近はクラウドのマシンを厚くしていて、実機の利用やGPUの利用を加速すべくデータセンターを整備し始めています。
管理
プロジェクトごとの管理で小さいチームでやります。ダブルチェックしながら負担がないようにあまり指示は出しません。
教育
事前の教育や技術習得は必要ですので、最近は技術習得用の担当者もいます。
企業の投資回収
各企業は投資回収というのがあります。大手もベンチャーも投資に対して回収をしていこうという姿勢です。これは3年ごとに訪れます。各企業が投資した三年後などは市場が育っていないと営業や技術はつらい思いをします。そうしたサイクルは量子業界の場合にはすごい早く、投資回収ができないために不毛な作業に従事する量子人材も多いです。自分のキャリアを守るためにもそうしたサイクルは重視するのをお勧めします。