こんにちは2023年現在一番性能の良い量子コンピュータはイオントラップですが、早くも次の時代がきたことを予感させるニュースが二つでました。
これまで2018年までが超伝導量子ゲートの時代、2018からがイオントラップ量子ゲートの時代でした。2023年からは中性原子の時代になりそうです。
2018年に超伝導の時代が終わったきっかけが、Googleの責任者のジョンマルティニスがやめたときでした。今回は同じことがIonQで起きています。
共同創業者のクリスモンロー氏がIonQを去る
というアナウンスがされました。最近IonQは少し誇大広告気味なのではないかと研究者から指摘を受けていましたので、こういうことは起こっても仕方ない状況だったかなとは思います。
さらに、上場が期待される中性原子ベンチャーのアトムコンピューティングから1000量子ビットごえの量子ゲートマシンが発表されました。
イオントラップは量子ビット数を増やすのに苦労している間に中性原子が大幅に性能を伸ばし、最近では誤り訂正の最有力としてエラー率、量子ビット数、コヒーレントタイムなど多くの指標をクリアしつつあります。
なんか同日に象徴的な出来事が起こり、これまで繰り返し言ってきた中性原子の時代がようやくきた気がします。
以上です。