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こんにちは、量子や機械学習向けのデータセンターというのを作り始めています。量子や機械学習は特殊なサーバー類を使いますので、少し仕様が異なりますし、今後の量子時代を見据えたうえでのセキュリティや通信など全国ていな配備を考える必要があります。
1.セキュリティ
一番大事です。二つあります。一つは量子暗号、もう一つは耐量子暗号です。量子暗号は専用設備が必要ですが、耐量子は既存計算機を使います。今後はデータセンター間での量子暗号を利用した専用回線でのセキュアな通信の需要が一部で高まると考えられています。また通常の暗号についても耐量子暗号を利用することによるセキュリティの確保も必要になると思います。
2.量子古典ハイブリッド計算
演算として量子コンピュータとスパコンをハイブリッドで利用する場合、それらを物理的に近くに置くことによって計算を高速化することができます。データセンターには通常量子コンピュータを置けるようには作っておらず、天井の高さや冷却装置の扱いなどの専用設備が必要になります。
3.HPC電力
量子ハイブリッドおよびシミュレーションについてはスパコンやGPUなどの高性能演算が必要になります。それらを維持するには現状では多くの電力を必要とします。ですので、電力の確保とその排熱処理が課題となります。現在のデータセンターでは通信・ストレージがメインですのでそのような構成にも対応をしていません。
4.再生エネルギー対応
電力も今後は再生エネルギーが得やすい場所に量子データセンターを設置する必要があります。日照時間など全国的なばらつきがありますのでそのようなデータセンターの扱いは重要になります。
現在世界ではDell社などをはじめとして急速に量子クラウドの環境が整いつつあります。日本でもその活動は必要ですので、blueqat社で積極的に投資をして量子データセンターを全国の主要都市に配置したいと思います。
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